塗装屋さん、防水屋さん、屋根屋さんは何が違うの?
「雨漏りをした時は、防水屋さんと屋根屋さんどちらに頼めばいいの?」
「屋根に塗装を塗りたいのだけど、その場合は屋根屋さん?塗装屋さん?」
このように、どの業者に頼むのが正解なのかわからないケースは多くありますよね。
「ホームページを見てみたけど、結局わからない・・」と困ってしまう事は多いのではないでしょうか?
そこで今回は迷う事が多い3つの業者である、塗装屋さん・防水屋さん・屋根屋さんの違いについて詳しくお伝えしていきたいと思います。
後半では「雨漏りをした場合は、どの業者に頼めばいいの?」など、具体的なケースもご紹介しています。
是非リフォーム工事の参考にしてみて下さいね。
今回の記事の流れは下記の通りです。
1.塗装屋さん・防水屋さん・屋根屋さんの違いとは?
塗装屋さん・防水屋さん・屋根屋さんの違いを明確にするには、まずそれぞれの特徴や強みについて頭に入れる必要があります。
大まかな違いについては、下記の通りです。
特徴 | |
塗装屋さん | ・見た目を良くする・傷などから保護する為の塗装を行う ・鉄骨や室内塗装など、会社によって得意・施工可能な場所が異なる |
防水屋さん | ・水や湿気から建物などを守る防水工事を行う ・外壁の継ぎ目などのシーリング(コーキング)工事が可能な会社もあるが、シーリング専門の会社が多い |
屋根屋さん | ・屋根材の取付や交換を行う ・屋根や外壁の塗装を行っている会社もある |
見た目と保護を担当するのは塗装屋さん
塗装屋さんは、その名の通り「塗装」を専門とした業者です。
木材や外壁に色を塗ったり、傷から守る為のコーティングなどをするのがメインになります。
ひとことで言えば「見た目をよくするもの」に関する工事を担当する業者。
仕上げの段階で大きな役割を果たします。
しかし、塗装屋の中にも様々な種類が存在。
会社によって、得意な場所や塗装ができる場所が異なるので注意しましょう。
具体的な場所の区別は下記の通りです。
・鉄骨
・内装(テーブルや家具、室内の壁など)
・外壁や屋根などの外部
ホームページや会社パンフレットなどに、施工事例が記載されています。
どんな場所の塗装経験が多いのかを見て、自分が塗装をしたい場所とマッチしているか確認が必要です。
また、塗装屋さんは「ペンキさん屋」と表現される事もあります。
プロの中ではあまりそう呼ばれる事はありませんが、意味合いや業務内容で言えば塗装屋さんと同じです。
しかし、Webなどで検索する際はペンキ屋ではなく「塗装屋」という言葉で調べるのがおすすめ。
より多くの会社を調べるためには、広く使われている方を使用しましょう。
雨漏りや木材の腐敗から守る防水工事は防水屋さん
防水屋さんの仕事は「水から建物などを守る事」にあります。
「水」に関わる工事を行う業者と頭に入れておきましょう。
防水屋さんの具体的な施工場所は、下記の通りです。
・ベランダやバルコニーの床部分
・屋根の下地部分
施工する場所の面積や下地の状態によって、シート防水・FRP防水・ウレタン防水などの防水工法からいずれかを選択して施工してくれます。
建物にとって、防水工事はとても大事なもの。
おろそかにしていると、建物に水や湿気が侵入して、大事な構造部分が腐ってしまう可能性があります。
そうならない為に、防水屋さんがしっかり雨風から建物を守るように工事をしてくれるのです。
また、防水工事の中に外壁同士の継ぎ目や窓と外壁の隙間を埋める「シーリング(コーキング)工事」があります。
大きなジャンルで言えば防水屋さんに入りますが、シーリング(コーキング)工事はそれを専門としている会社が多く存在。
ベランダなどの防水工事を担当する会社とは、また別になる可能性が高いです。
どの場所の防水工事を希望するのかを頭に入れながら、防水屋さんなのかシーリング屋さんなのか選んでいきましょう。
屋根の交換や修繕を担当するのは屋根屋さん
屋根屋さんは「屋根の交換や修繕」に関わる工事を行う業者です。
しかし、会社によってできる範囲が大きく異なるのが特徴でもあります。
基本的なところである、屋根の取り付けや交換、修繕はもちろん屋根屋さんにお願いする事になります。
屋根に取り付けてある雪留めや雨樋なども、屋根屋さんが担当するものです。
しかし、屋根の塗装や防水工事については会社によってできるできないが分かれます。
屋根屋さんの多くが、基本的な工事以外に請け負っているものは下記の通りです。
・屋根や外壁の塗装
・防水工事(ベランダやバルコニーなども含む)
・天窓の設置工事
塗装屋さんの領域である「屋根や外壁の塗装」についても、施工が可能な屋根屋さんも中にはあります。
様々なジャンルの職人を抱えている会社であれば、ジャンル違いの工事であっても一度に工事が可能になるのです。
依頼を検討している屋根屋さんは、どこまで担当してもらえるのかを確認して「塗装屋さんにお願いしなきゃ」と思っていた部分も相談してみましょう。
2.適切な業者の選び方とは?
塗装屋さん、防水屋さん、屋根屋さんの違いを把握したい人は「補修したい場所」があるのではないでしょうか?
ここからはそんな人に向けて、より具体的なケースを挙げながら業者選びを一緒にしていきたいと思います!
雨漏りの改善を依頼するとしたらどこ?
「雨漏りがひどいから、なんとかしたい!」という相談はとても多いです。
そんな時に依頼する先として考えられるのは、下記の通り。
・住宅を建ててもらった建築会社さん
・雨漏りがしている天井の上がベランダであれば防水屋さん
・屋根屋さん
まずは「雨漏りをしている部分の上には何がある?」というところを確認しておきましょう。
建築の際にもらった平面図などを用意すると確認がしやすいですが、長年住んでいればすぐに判断ができるのではないでしょうか?
雨漏りがしている天井の上が、ベランダだった場合はベランダの防水層が破損している可能性が高いです。
すぐに防水屋さんに連絡をして、確認してもらいましょう。
ベランダ以外の場所であれば、自分達で原因を突き止めるのはとても難しいです。
建築会社か屋根屋さんに連絡をして、確認をしてもらう事が必要になります。
放置すればするほど住宅へのダメージが大きくなりますので、早めの対応がおすすめです。
雨樋が壊れたらどこに相談すればいい?
屋根に積もった雪の重みや詰まった落ち葉などで、雨樋が壊れてしまう事があります。
水が漏れてしまう上に、見た目もあまりよろしくないので改善したいですよね。
そんな時は、まず下記の業者に相談しましょう。
・屋根屋さん
・住宅を建ててもらった建築会社さん
雨樋の施工をするのは屋根屋さんです。
建築会社さんに連絡をした場合でも、実際に施工するのは屋根屋さんでしょう。
状態や補修の内容によっては、大工さんなどが対応できる事もありますが、それらは屋根屋さんでも対応できるものになります。
「雨樋の事は屋根屋さんに相談」と頭に入れておいて問題ないでしょう。
3.塗装屋さん・防水屋さん・屋根屋さんの違いまとめ
今回は違いがわかりづらい塗装屋さん・防水屋さん・屋根屋さんの違いについてお伝えしてきました。
なんとなくでも違いはわかりましたか?
今回の内容をまとめると下記のようになります。
・塗装屋さんは見た目・保護に関する「仕上げ部分」の塗装を行う業者
・防水屋さんは「水」から建物を守る防水工事を行う業者
・屋根屋さんは「屋根」の修繕や取付を行う業者
リフォームをしたい場所と照らし合わせて、ホームページなどを参考にしながら検討を進めてみましょう!