ベランダやバルコニーの排水つまり。原因と対処方法
「最近ベランダに虫が多い・・」
「ベランダの水がうまく流れなくて困る」
こういうモヤモヤを抱えている人は多いのではないでしょうか?
住宅やアパート、マンションのベランダは外部にあるので、虫や水の問題は気になってしまいますよね。
室内に近い場所なので、中に虫が入ってきたりすると不快な思いをするはめになってしまいます。
そこで今回はそんなモヤモヤを解消するべく、ベランダやバルコニーの排水つまりの原因や対処法についてお伝えしていきます。
この記事を見れば「何が詰まっているのか」「どうやって対処したらいいのか」を把握する事ができますよ。
早速、順番に見ていきましょう。
記事の内容は下記の通りです。
1.ベランダやバルコニーの排水つまりの原因とは?
ベランダやバルコニーの排水つまりの原因となるものは「風で飛んできた落ち葉、細かい石や砂」です。
どうしても室外の空間になるので、これらのものを完全に防ぐのは難しいですよね。
落ち葉や細かい石や砂が、徐々に排水溝に溜まっていく事で排水がうまく行かずに詰まってしまうのです。
晴れの日であればサラサラしている砂でも、雨水と一緒になればドロドロした雨水になります。
排水管に詰まっている落ち葉にくっついてしまえば、大きな物体となって道を塞いでしまうでしょう。
特に2階以上のベランダであれば、多くの場合排水管は何箇所かでカーブしています。
このカーブは、構造上仕方ないのですが、排水つまりを起こしやすい部分となってしまうのです。
つまらないようにある程度配管は太くなってはいるものの、長年の蓄積があれば排水つまりは起こってしまう可能性が高いです。
また、自然的な砂以外にもビニール袋や紙屑などがベランダに飛んでくる事もありますよね。
それらは簡単に排水溝を塞いでしまうので注意が必要です。
2.ベランダやバルコニーの排水つまりを放置するとゴキブリが発生する!?
ベランダやバルコニーの排水つまりを放置していると、下記のようなトラブルが発生します。
①水が溢れて雨漏りの原因になる
②カビの繁殖や害虫の発生
③臭いがキツイ!
どれも生活する上で困るものばかりです。
1つずつ詳しくみていきましょう。
排水つまりのトラブル①水が溢れて雨漏りの原因になる
排水がつまるという事は、排水が流れないという事です。
ベランダやバルコニーに水が貯まり、破損部分などがあればそこから内部に水が侵入します。
ベランダの下が室内だった場合は、雨漏りが発生し、壁紙や木材などの腐敗やカビの繁殖が起こるでしょう。
木材や壁紙の交換は、費用がかかるものです。
思わぬ出費とならないように、排水つまりは早めに解消しておく事が必要になります。
排水つまりのトラブル②カビの繁殖や害虫の発生
排水の機能がストップすれば、汚水がベランダに貯まっていきます。
その結果、カビの繁殖が起き、湿気を好む害虫が発生するでしょう。
皆さんが大嫌いなゴキブリも、水気が大好きな虫です。
「排水溝掃除は面倒臭い・・」と思っていると、室内にゴキブリが侵入し、突然の出会いが訪れる・・という事態になりかねません。
健康を害する可能性もあるので、心身の健康の為にも排水つまりは防ぎたいですね。
排水つまりのトラブル③臭いがキツイ!
排水がつまる事で、ドロドロした汚い水や落ち葉などから臭いが発生し始めます。
ベランダやバルコニーは室内に近い場所なので、換気の為に窓を開けていれば風に乗って悪臭が入ってくるでしょう。
これは、キッチンや洗面台の排水つまりでも経験した事がある人が多いと思います。
排水の機能がストップするという事は、臭いもそこでストップしてしまうという事。
日常生活に支障をきたすものなので、1日でも早く改善したいのではないでしょうか。
3.ベランダやバルコニーの排水つまりの対処方法とは?
ベランダやバルコニーの排水つまりは、つまっているものを取り除く事で解消する事ができます。
使うものは下記のものです。
・ゴミ拾いに使うような長いトング
・長いワイヤーブラシ
・トイレつまりの解消に使うスッポン
・高圧洗浄機などの機械
詰まっている部分がトングのようなもので届く範囲であれば、比較的早くつまりは解消できるでしょう。
また、長いワイヤーブラシを使えば落ち葉などがブラシに絡み、取り出すことができるかもしれません。
しかし、状況によってはトングやワイヤーブラシでは解消できない場合もあります。
その場合はトイレのつまりの解消に使うスッポンを使う事がおすすめです。
トングで取れるだけのゴミなどを排除した上で、洋式トイレ用のスッポンを使って排水管の空気を変動させていきます。
その後に、バケツなどを使って水を流せばつまりが解消されるケースが多いです。
このレベルは、度合いで言えば軽症と言えます。
排水つまりがひどい場合は高圧洗浄機を使おう
つまりが重症である場合はトングやスッポンを使っても解消されません。
その場合は高圧洗浄機やつまりをとる専用の機械が必要になります。
高圧洗浄機を持っているのならば、トングやスッポンを使ってみた後に使用するのがおすすめです。
水圧を利用して流すことができれば、解消することができるかもしれません。
しかし、高圧洗浄機を利用する際は排水先も確認するようにしましょう。
住んでいるのがアパートやマンションである場合は、他の世帯に影響が出てしまう可能性もあります。
使用しても問題ないか、周りをよく確認して作業して下さい。
4.ベランダやバルコニーの排水つまりを解消する際の注意点
自分で対処することも可能な排水つまりですが、作業する際に2つの注意が必要です。
・洗剤を使いすぎない
・排水溝や排水管を傷つけない
順番に見ていきましょう。
排水つまりを解消する際の注意点①洗剤を使いすぎない
排水つまりの解消と言えば、洗剤を思い浮かべる人も多いと思います。
しかし、洗剤の使いすぎには注意しましょう。
市販の排水つまり解消の商品は、洗面台やキッチンのつまり解消に特化したものが多いです。
髪の毛や生ゴミなどのつまりを解消するものなので、落ち葉や砂汚れのつまりには効果はありません。
「量が足りないのかな?」と言って沢山使ってしまえば、排水管の劣化に繋がってしまう可能性もあります。
排水つまりを解消しようとして、排水管の劣化を早めてしまったのでは本末転倒。
内側の破損などで、より排水がつまり安くなってしまいます。
ベランダやバルコニーの排水つまりには、洗剤を使うのは控えるようにしましょう。
排水つまりを解消する際の注意点②排水溝や排水管を傷つけない
排水つまりをなんとか解消しようとして、硬いトングやブラシなどで傷つけてしまわないように気をつけましょう。
洗剤を使いすぎるのと同様、排水溝や排水管の劣化を早めてしまう可能性があります。
また、余計に排水つまりを悪化させた結果、配管の破損が起こりそちらの修理が必要になる場合もあるのです。
「つまっているものは、できる範囲で取り除く」という事を頭に入れて作業しましょう。
5.解消できないベランダやバルコニーの排水つまりは専門業者へ相談しよう
トングやブラシなどでつまりを解消する方法をお伝えしてきましたが、それでも解消されない場合もあります。
その際は、専門業者に連絡をしましょう。
リフォーム全般を請け負っている会社であれば、落ち葉などのつまりを解消する機材が揃っているはずです。
お住まいの地域の業者を調べた上で、作業が可能かどうか確認しましょう。
こうした排水のつまりについては、施工事例に単独で載っているケースは少ないです。
日常的な困りごとに分類されるので、ベランダ廻りの施工事例を確認してみるとその中の作業として掲載されている可能性があります。
実績や施工例を確認したい場合は、ベランダや防水工事のカテゴリのページにいって下さい。
6.ベランダやバルコニーの排水つまりまとめ
今回はベランダやバルコニーの排水つまりの原因や対処方法についてお伝えしてきました。
内容をまとめると下記のようになります。
【原因】
砂、石、泥、ビニール袋、紙屑
【対処方法】
・トングやブラシで落ち葉などを取り除く
・スッポンで空気圧を変動させる
・バケツか高圧洗浄機を使って水を流す
・解消できない場合は、専門業者へ連絡をする
排水のつまりは、放置すれば雨漏りやカビの原因になりますので、早めの対処が必要です。
定期的に掃除を行い、綺麗に保つようにしましょう。