ベランダやバルコニーのひび割れは進行すると危険!
「久々にベランダを掃除したら、なんかひび割れがあった・・」
「表面がザラザラしてきているし、このまま放置して大丈夫?」
そんなモヤモヤした不安を持っている人はいませんか?
ベランダやバルコニーの床部分には、ひび割れや表面の破損などの現象が起きます。
大事な我が家に突然現れたひび割れに、いつの間にできてしまったのだろう・・とモヤモヤした気持ちになってしまいますよね。
そこで今回はベランダやバルコニーのひび割れが進行してしまうと、どのような事が起きてしまうのかをお伝えしていきます。
皆さんのお家の状態は本当に大丈夫なのか、確認しながら見ていきましょう!
今回の記事の内容は下記の通りです。
1.ベランダやバルコニーのひび割れの原因とは?
ベランダやバルコニーのひび割れの主な原因は、経年劣化です。
屋根と同様、紫外線や雨風があたる住宅の外部の部分にあたるので、それらから影響を受けます。
その為、下記のようなメンテナンスや使い方をしていても起こりうるものです。
・水で濡らしてスポンジでしっかり掃除をしている
・ベランダには何も置いていないから、重量的なダメージもない
・ほとんどバルコニーは歩いていない
また、掃除をする際に硬いブラシで擦っている場合はひび割れや破損などの劣化を早めてしまう可能性が高いです。
ベランダやバルコニーの防水方法として多く採用されているのは、FRP防水などの塗膜系のものになります。
下地の上に、液体状のもので膜を作り、更にその上にトップコートという保護膜を施工。
大きく分けて3つの層でベランダを保護している状態です。
そして、硬いブラシで擦り続けた場合、1番上のトップコートが剥がれてきてしまいます。DIYをする人はイメージできるかもしれませんが、木材に塗った塗料を硬いブラシで擦れば色が剥がれてきてしまいますよね。
それと同じ事がベランダやバルコニーでも起きてしまうという事です。
日々の清掃はとてもいい事ですが、膜を傷つけないような柔らかいスポンジなどで行うようにしましょう。
このように、掃除の仕方が原因となる場合もありますが、多くは紫外線などの自然的な事が原因となってひび割れは発生します。
表面のトップコートはいわば防水層を守る大事なガードマン。
寿命は5〜10年が目安となっているので、5年が経過したら定期的にチェックを行うようにしましょう。
2.ベランダやバルコニーのひび割れを放置すると3つの後悔が生まれる
ベランダやバルコニーのひび割れの主な原因は経年劣化でした。
しかし「どこでもなるものなんでしょう?じゃあ、何もメンテナンスはいらないわね!」と、そのまま放置してしまうのは危険です。
放置してしまった先にあるのは、思わぬ出費。
・ベランダの下がリビングで、そこから雨漏りが発生してしまった
・下地部分に水分が到達して、木材が腐っていた・・
・軒裏に雨染みができて汚くなってしまった
このような事態が発生してしまうのです。
雨漏りや木材の腐敗、軒裏の雨染みが発生すると住宅の構造部分を補修する必要があります。
水分の侵入自体をそのまま許してしまえば、住宅が弱くなってしまい、大きな地震や強風が吹く台風がきた際に被害が出る可能性があるからです。
そして、構造部分の補修作業はとてもお金がかかります。
木材や合板、ボードの交換など防水部分の補修作業と比較すると大掛かりなものが作業です。
大工工賃もかさむので「ひび割れの段階で早く補修していれば良かった・・」と後悔するでしょう。
特に、ベランダの下が室内である場合は注意が必要です。
雨漏りが進めば、自分達の生活や家具、内部の壁紙などに影響が出てきます。
湿気を好むカビや害虫が増え、私達の体にも悪影響をもたらすでしょう。
外壁や屋根が古くなってきたら塗装をし直すように、ベランダやバルコニーのひび割れもとても大切な補修作業です。
「思わぬ出費」や生活への悪影響で後悔してしまわないように、ひび割れを見つけたら早めに補修に踏み出しましょう!
3.ベランダやバルコニーのひび割れは専門業者へ
ベランダやバルコニーのひび割れを発見したら、専門業者へ連絡をしましょう。
DIYなどで自分で行う事もできますが、ひび割れがどこまで影響を及ぼしているかという判断はやはりプロに任せた方が良いです。
見える部分だけを補修した結果、構造部分の劣化を見逃して、後に雨漏りが発生してしまうという事もあり得ます。
自分で補修をするにしても、一度専門業者に点検を行ってもらうのがおすすめです。
連絡すべき専門業者は下記の2つ。
・防水屋さん
・建築を担当した会社
基本的には、ベランダやバルコニーのひび割れを補修するのは「防水屋さん」になります。
防水工事を専門的に行っている会社もあれば、外壁や屋根の塗装なども行うリフォーム全般を担当できる会社も存在。
まずは、お住まいの地域の会社を調べてみましょう。
そして、いくつかピックアップしたら実績と事例を確認していきます。
ホームページに実際の現場のレポートや施工事例、お客様の声が掲載しているところであれば安心して依頼できるでしょう。
自分の家と同じようなベランダやバルコニーのひび割れの事例も載っているかもしれません。
どのように施工しているのかを確認して、まずは現地調査と見積もりの相談から進めてみて下さい。
4.ベランダやバルコニーのひび割れの補修方法
既存のひび割れの進行レベルや防水工法によって補修方法は異なりますが、大まかな流れは下記の通りになっています。
1.高圧洗浄機を使って表面の汚れを落として綺麗にする
2.表面を削る
3.塗装を塗り直し、トップコートで仕上げる
リフォーム工事で気になるのが「工事の音」ですよね。
ベランダやバルコニーの補修作業で音が気になるのは、高圧洗浄機を使った作業の場面になるでしょう。
後は、表面を削って塗装という流れになっているので、大きな機械音などは発生しません。
住みながらの工事になるので、その点はとても嬉しいですよね。
しかし、もしひび割れが進行している状態で、内部の劣化が激しい場合は一度防水層部分を1からやり直す必要が出てきます。
その場合は「静かな作業のみでOK!」というわけにはいきません。
ボードや合板を剥がしたり、部材を切断するなどの作業が入ってくるので機械音などは気になってしまうでしょう。
このような工事の内容や周りへの配慮の面でも、ひび割れの進行は放置しておくのは危険ですね。
「静かな補修作業」で済むように、早め早めの処置を心がけましょう。
5.ベランダやバルコニーのひび割れまとめ
今回は、ベランダやバルコニーのひび割れが進行する事の危険性についてお伝えしてきました。
ひび割れを放置すると下記のような事が起こります。
・雨漏り
・軒裏の雨染み
・住宅の構造部分の腐敗(木材や鉄骨部分の腐り)
ひび割れの早期発見ができれば、表面の保護膜の補修で対処が可能です。
しかし、ひび割れがそのまま進行してしまうと住宅の大事な部分を腐らせたり、劣化させたりしてしまいます。
木材や合板、ボードの交換で費用がかさんでしまうので、ひび割れを発見したら早めに防水工事を行っている専門業者へ連絡をしましょう!