火災保険を使った修繕工事
火災保険を利用して安く工事ができることを知っていますか?
家の修繕工事は思いの外費用がかかるものです。修理をしてもらおうと思って見積もりをもらったけど、想像していたより費用がかかりそうでなかなか修理に踏み出せない…そういう方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、かと言って自分で修繕するのには限界があり、無理に自分で直そうとすると失敗して結局業者に頼むことになり、最初より費用がかかってしまうというパターンも少なくありません。そのため、早めに業者に依頼をして修理をしてもらう必要があります。
もし火災保険で費用が安く済むことがあるとしたら、どうですか?実は修繕工事には火災保険が適応されることがあるのです。実際に工事をしたいけど、費用が高くて諦めようかと思っている、という方がいたらまだ諦めるのは早いかも知れませんよ。
保険には3種類ある
保険は第一分野と第二分野、第三分野の3つの種類に分けられます。第一分野は生命保険など生命に対する保険で生命保険会が取り扱っている分野になります。第二分野は自動車保険など、損害保険に関する保険のことを指し、損害保険会社が取り扱っているものです。第三分は医療保険やガン保険、介護保険などに当たります。これらは生命保険会社と損害保険会社の2社が取り扱っている保険になります。
その中で火災保険は第二分野の損害保険に当たります。損害保険は損害に対する補償なので、もちろん損害を受けていない場合は適応になりません。あくまでも自然災害や突発的な事故で損害を受けたときに、損害を受ける前の元の状態に戻す工事にのみ適応されるので元の状態よりも便利にしたり、おしゃれにする改修工事の場合は適応になりません。高齢化に伴うスロープ設置などのリフォーム改修工事は適応にならないので注意が必要です。
実は火災保険は火災時以外にも使える!
火災保険は、その名前からか火災で家がダメージを受けた時のみ適応されると思っている人が多いようですが、火災保険は火災以外にも適応される場合があります。もし火災保険が適応されたら自己負担額が少なくて済み、値段で悩んでいた工事へのハードルも下がります。
火災保険の範囲は?
火災保険の適応になるのは主に以下のような自然災害または突発的な事故で受けた被害です。
- ・火災
- ・落雷
- ・爆発事故
- ・台風などの風災
- ・雪災
- ・水漏れなどの水災
- ・泥棒や空き巣などの盗難
- ・家に車が突っ込んできたなど建物外部からの損害
- ・その他突発的な事故
自然災害の被害をカバーしていますが、盗難などのその他トラブルも幅広く保証してくれます。ここで注意したいのは洪水などの自然水災は火災保険の範囲でないことが多いことです。河川や水害の多い地域にお住まいの方はプランを確認し、もし基本プランに含まれていないのであればセットに組み込む方が安心かもしれませんね。また、地震での被害は火災保険ではなく、地震保険の範囲となりますので、こちらも注意です。
火災保険を受ける条件
火災保険を受けるためには一定の条件に当てはまっている必要があります。火災保険を受けられると思って工事をしたけど申請しようとしたら通らなかった…なんてことにならないように事前に確認しておきたい事項をまとめました。
条件1.火災保険に加入していること
当たり前ですが、火災保険に加入して保険金を払っていないと給付金を受け取ることはできません。プランによって細かく補償範囲が決められていることがあるので、これから火災保険に入る場合は先を見越してプラン選択をしましょう。
条件2.免責金額以上の損害があること
火災保険には免責金額が設定されていることがあります。免責金額とは、損害の修理をする際の自己負担額のことです。損害金額がこの免責金額を上回っており、損害金額から免責金額を引いた残りの金額が保険金から支払われる形になります。逆に言えばこの免責金額を上回っていないと、保険金が降りることはありません。
条件3.契約事項の範疇であること
火災保険の契約事項は保険会社やプランによって様々です。そのため契約事項を理解しておくことは重要です。契約の段階ではよく読まずに流し見をしてしまうことが多いのですが、意外とそこに給付金が降りるか降りないかに関わる重要な規約が書いてあることもあります。自分の契約がよくわかっていないという場合は一度保険会社に確認しておくと安心です。
火災保険の申請期限に注意!
火災保険には申請期限があり、具体的に被害を受けてから3年以内に申請をする必要があります。この期限をすぎてしまうと火災保険が受けられなくなり、大幅に損をする可能性がありますので、早めに申請できるように準備をしておきましょう。
こんなことを言われてもあまりピンとこないと思います。
じゃあうちの場合はどうなの?
こんなケースは適応になるの?
そんな疑問が浮かんでくると思います。そんな時は一度こちらでご自宅に伺って直接検査をするほうが確実に判断できますのでお電話でご相談ください!
火災保険が適応になった工事の事例
事例①大雪で雨どいが破損した
雪災は自然災害の範疇になるので、火災保険が利用可能です。雨どいは雨水を排水する重要な役割を担っているパーツです。上記のような場合は火災保険が降りる可能性が高いので、早めに修理をすることをおすすめします。
事例②台風が原因で棟板金が剥がれた
台風で棟板金が剥がれた場合も自然災害の被害によるものとなるので、火災保険の対象となります。ここで注意したいのが、その被害がいつ発生したのか、という点です。火災保険には申請期限があり、その期限を過ぎてしまうと、例え火災保険対象内のトラブルだったとしても給付金が貰えない可能性があります。棟板金はいつの間にか剥がれていたけど、いつ入ったのかわからない。そのような場合は対象になりにくいので注意が必要です。詳しい期限については後ほどご説明したいと思います。
棟板金は屋根の中でも特に早急な対処が必要なパーツです。その理由は家の中で最も雨漏りの原因になりやすい箇所の一つだからです。屋根にあまり詳しくない人は気がついたら雨漏りになっているケースも少なくありません。
事例③トイレの詰まりによって水漏れが発生した
実はトイレの水漏れ修理にも火災保険が効く場合があります。経年劣化ではないこと、故意ではない事が条件になります。また、トイレの修理自体には補償が効かない場合が多く、水漏れによってダメージを負った壁や床の修理はカバーされても水漏れ修理の費用は自腹負担になることが多いです。ここどこまで保険でカバーできるのかという範囲は保険会社やプランによってさまざまなので、加入している保険会社に確認を取る必要があります。中には水漏れ対応自体していない保険形態もあるので注意しましょう。
火災保険を利用して工事をするときの手順
火災保険を利用する手順は以下のような流れになります。
①状況を確認し、業者に連絡
工事が必要な箇所を見つけたら私たちのような業者に連絡をして、原因を詳しく調査してもらいます。ここで業者の選択に困るかと思いますが、ある程度時間をとっていい業者を選ぶことをおすすめします。悪質な業者をつかまされると後で高額な請求をされたり、工事がずさんで後で工事をしなおす羽目になることもあります。
②業者による現地調査、申請資料作成
現地調査を行い、被害箇所の写真を取り、証拠資料として提出します。そして、工事案の提示とその見積書を作成してもらいます。この資料作成が面倒で申請を諦めたという人が多いのですが、弊社はこの資料作成もさせていただきます!
③保険会社へ連絡
保険会社に損害が出たこと、火災保険の申請をしたい旨を伝えます。場合によっては状況確認のため保険会社から鑑定人がくる場合もあります。
④火災保険申請、給付金受け取り
保険会社から届いた申請用書類を記載し、資料とともに送付して申請完了です。保険会社からの審査を通過すると、晴れて給付金を受け取ることができます。
火災保険の良さはわかっていても、申請方法がわからないし、何より面倒ですよね。弊社であれば、この面倒な作業を工事と一緒にワンストップで受けさせていただきます!
火災保険を使う悪徳業者に注意
賢く使えばお得に工事を受けられる火災保険なのですが、実はこの火災保険を使って儲けようとする悪質な業者もいるのです。保険が降りるから安くすみますよ、自己負担額は0円になります、などと言ってやらなくてもいいような高額な工事を勧められたり、付けなくてもいいものを余計につけられたりする場合があります。業者に言われて火災保険が降りる前提で進めていたけれど、実際には保険の適応にならずに全て自己負担になってしまった、という被害も全国で多発しているのです。悪いのは業者ですが、一番損をするのはお客様自身となってしまいます。業者から言われたことを鵜呑みにせず、ちゃんと火災保険が降りることを確認してから工事を進めるようにしましょう。
よくわからない場合は詳しい業者に相談しよう
火災保険では修繕工事がカバーされる場合もあり、使い方によってはかなりお得に工事をすることができます。しかし、条件や申請方法があったりと手間がかかるのも事実。中には火災保険が受けられることは知っていたけど面倒で火災保険の申請を諦めてしまう方もいます。しかし、それではもったいない!弊社には火災保険にも詳しいスタッフがいますので、しっかり相談・サポート致します。
弊社は無料で相談・無料点検を行っています。実際におうちに伺って状態をみてから火災保険について相談することも可能です。その場合は無料相談時に、「火災保険についての相談に乗って欲しい」とお伝えください。
塗装屋さん、防水屋さん、屋根屋さんは何が違うの?
「雨漏りをした時は、防水屋さんと屋根屋さんどちらに頼めばいいの?」
「屋根に塗装を塗りたいのだけど、その場合は屋根屋さん?塗装屋さん?」
このように、どの業者に頼むのが正解なのかわからないケースは多くありますよね。
「ホームページを見てみたけど、結局わからない・・」と困ってしまう事は多いのではないでしょうか?
そこで今回は迷う事が多い3つの業者である、塗装屋さん・防水屋さん・屋根屋さんの違いについて詳しくお伝えしていきたいと思います。
後半では「雨漏りをした場合は、どの業者に頼めばいいの?」など、具体的なケースもご紹介しています。
是非リフォーム工事の参考にしてみて下さいね。
今回の記事の流れは下記の通りです。
1.塗装屋さん・防水屋さん・屋根屋さんの違いとは?
塗装屋さん・防水屋さん・屋根屋さんの違いを明確にするには、まずそれぞれの特徴や強みについて頭に入れる必要があります。
大まかな違いについては、下記の通りです。
特徴 | |
塗装屋さん | ・見た目を良くする・傷などから保護する為の塗装を行う ・鉄骨や室内塗装など、会社によって得意・施工可能な場所が異なる |
防水屋さん | ・水や湿気から建物などを守る防水工事を行う ・外壁の継ぎ目などのシーリング(コーキング)工事が可能な会社もあるが、シーリング専門の会社が多い |
屋根屋さん | ・屋根材の取付や交換を行う ・屋根や外壁の塗装を行っている会社もある |
見た目と保護を担当するのは塗装屋さん
塗装屋さんは、その名の通り「塗装」を専門とした業者です。
木材や外壁に色を塗ったり、傷から守る為のコーティングなどをするのがメインになります。
ひとことで言えば「見た目をよくするもの」に関する工事を担当する業者。
仕上げの段階で大きな役割を果たします。
しかし、塗装屋の中にも様々な種類が存在。
会社によって、得意な場所や塗装ができる場所が異なるので注意しましょう。
具体的な場所の区別は下記の通りです。
・鉄骨
・内装(テーブルや家具、室内の壁など)
・外壁や屋根などの外部
ホームページや会社パンフレットなどに、施工事例が記載されています。
どんな場所の塗装経験が多いのかを見て、自分が塗装をしたい場所とマッチしているか確認が必要です。
また、塗装屋さんは「ペンキさん屋」と表現される事もあります。
プロの中ではあまりそう呼ばれる事はありませんが、意味合いや業務内容で言えば塗装屋さんと同じです。
しかし、Webなどで検索する際はペンキ屋ではなく「塗装屋」という言葉で調べるのがおすすめ。
より多くの会社を調べるためには、広く使われている方を使用しましょう。
雨漏りや木材の腐敗から守る防水工事は防水屋さん
防水屋さんの仕事は「水から建物などを守る事」にあります。
「水」に関わる工事を行う業者と頭に入れておきましょう。
防水屋さんの具体的な施工場所は、下記の通りです。
・ベランダやバルコニーの床部分
・屋根の下地部分
施工する場所の面積や下地の状態によって、シート防水・FRP防水・ウレタン防水などの防水工法からいずれかを選択して施工してくれます。
建物にとって、防水工事はとても大事なもの。
おろそかにしていると、建物に水や湿気が侵入して、大事な構造部分が腐ってしまう可能性があります。
そうならない為に、防水屋さんがしっかり雨風から建物を守るように工事をしてくれるのです。
また、防水工事の中に外壁同士の継ぎ目や窓と外壁の隙間を埋める「シーリング(コーキング)工事」があります。
大きなジャンルで言えば防水屋さんに入りますが、シーリング(コーキング)工事はそれを専門としている会社が多く存在。
ベランダなどの防水工事を担当する会社とは、また別になる可能性が高いです。
どの場所の防水工事を希望するのかを頭に入れながら、防水屋さんなのかシーリング屋さんなのか選んでいきましょう。
屋根の交換や修繕を担当するのは屋根屋さん
屋根屋さんは「屋根の交換や修繕」に関わる工事を行う業者です。
しかし、会社によってできる範囲が大きく異なるのが特徴でもあります。
基本的なところである、屋根の取り付けや交換、修繕はもちろん屋根屋さんにお願いする事になります。
屋根に取り付けてある雪留めや雨樋なども、屋根屋さんが担当するものです。
しかし、屋根の塗装や防水工事については会社によってできるできないが分かれます。
屋根屋さんの多くが、基本的な工事以外に請け負っているものは下記の通りです。
・屋根や外壁の塗装
・防水工事(ベランダやバルコニーなども含む)
・天窓の設置工事
塗装屋さんの領域である「屋根や外壁の塗装」についても、施工が可能な屋根屋さんも中にはあります。
様々なジャンルの職人を抱えている会社であれば、ジャンル違いの工事であっても一度に工事が可能になるのです。
依頼を検討している屋根屋さんは、どこまで担当してもらえるのかを確認して「塗装屋さんにお願いしなきゃ」と思っていた部分も相談してみましょう。
2.適切な業者の選び方とは?
塗装屋さん、防水屋さん、屋根屋さんの違いを把握したい人は「補修したい場所」があるのではないでしょうか?
ここからはそんな人に向けて、より具体的なケースを挙げながら業者選びを一緒にしていきたいと思います!
雨漏りの改善を依頼するとしたらどこ?
「雨漏りがひどいから、なんとかしたい!」という相談はとても多いです。
そんな時に依頼する先として考えられるのは、下記の通り。
・住宅を建ててもらった建築会社さん
・雨漏りがしている天井の上がベランダであれば防水屋さん
・屋根屋さん
まずは「雨漏りをしている部分の上には何がある?」というところを確認しておきましょう。
建築の際にもらった平面図などを用意すると確認がしやすいですが、長年住んでいればすぐに判断ができるのではないでしょうか?
雨漏りがしている天井の上が、ベランダだった場合はベランダの防水層が破損している可能性が高いです。
すぐに防水屋さんに連絡をして、確認してもらいましょう。
ベランダ以外の場所であれば、自分達で原因を突き止めるのはとても難しいです。
建築会社か屋根屋さんに連絡をして、確認をしてもらう事が必要になります。
放置すればするほど住宅へのダメージが大きくなりますので、早めの対応がおすすめです。
雨樋が壊れたらどこに相談すればいい?
屋根に積もった雪の重みや詰まった落ち葉などで、雨樋が壊れてしまう事があります。
水が漏れてしまう上に、見た目もあまりよろしくないので改善したいですよね。
そんな時は、まず下記の業者に相談しましょう。
・屋根屋さん
・住宅を建ててもらった建築会社さん
雨樋の施工をするのは屋根屋さんです。
建築会社さんに連絡をした場合でも、実際に施工するのは屋根屋さんでしょう。
状態や補修の内容によっては、大工さんなどが対応できる事もありますが、それらは屋根屋さんでも対応できるものになります。
「雨樋の事は屋根屋さんに相談」と頭に入れておいて問題ないでしょう。
3.塗装屋さん・防水屋さん・屋根屋さんの違いまとめ
今回は違いがわかりづらい塗装屋さん・防水屋さん・屋根屋さんの違いについてお伝えしてきました。
なんとなくでも違いはわかりましたか?
今回の内容をまとめると下記のようになります。
・塗装屋さんは見た目・保護に関する「仕上げ部分」の塗装を行う業者
・防水屋さんは「水」から建物を守る防水工事を行う業者
・屋根屋さんは「屋根」の修繕や取付を行う業者
リフォームをしたい場所と照らし合わせて、ホームページなどを参考にしながら検討を進めてみましょう!
シート防水の特徴と、メンテナンスが必要な症状について
「防水工事にはシート防水の他に、FRP防水やウレタン防水がありまして・・」
工事担当者からそんな説明を聞いて、混乱している人はいませんか?
防水工事は、建物を水から守るとても大事な作業です。
しかし、工事内容や方法は専門用語が多く、全てを理解する事は難しいでしょう。
そこで今回は、新築工事やリフォーム工事の検討を進めている人の為に、シート防水とは何か?という部分を詳しくお伝えしていきたいと思います。
それでは、そもそもシート防水って何?というところから見ていきましょう!
今回の記事の内容は下記の通りです。
1.シート防水はFRP防水やウレタン防水と何が違う?
防水工事で用いられるものは、大きく分けて3種類に分けられます。
特徴 | |
シート防水 | シートを敷く |
塗膜防水(FRP防水、ウレタン防水) | 液体状の塗料を塗る |
アスファルト防水 | 防水シートと溶解アスファルトを敷く |
今回ご紹介するシート防水は、防水機能をもったシートを敷く事で防水層を作るというものです。
皆さんが雨の時にレインコートを着るように、建物にもシート状のものを着せるようなイメージになります。
FRP防水などの塗膜を作るものは、建物そのものに膜を作るようなイメージ。
レインコートというよりは、撥水クリームやスプレーを想像するといいかもしれません。
なんとなく違いの想像はできたでしょうか?
特にシート防水は勾配が小さい陸屋根やビルの屋上に使われる事が多いので、皆さんが目にする事は少ないかもしれません。
そんなシート防水の特徴を詳しく知っていただく為に、ここからは種類や工法についてお伝えしていきたいと思います。
レインコートというよりは、撥水クリームやスプレーを想像するといいかもしれません。
なんとなく違いの想像はできたでしょうか?
特にシート防水は勾配が小さい陸屋根やビルの屋上に使われる事が多いので、皆さんが目にする事は少ないかもしれません。
そんなシート防水の特徴を詳しく知っていただく為に、ここからは種類や工法についてお伝えしていきたいと思います。
シート防水は塩ビシートとゴムシートの2種類
シートの種類は2種類になります。
それぞれの特徴は下記の通りです。
耐候性 | 紫外線 | |
塩ビシート | ◎ | ◯ |
ゴムシート | ◎ | △ |
現在では、塩ビシートが主流となっています。
屋上や陸屋根など紫外線に当たる部分に使われる事が多いので、紫外線に耐える事ができるのがとても大切な事です。
シート防水の工法は密着と機械固定の2種類
シート防水の工法には密着工法と機械固定工法の2種類があります。
それぞれの特徴は下記の通りです。
耐久性 | 歩行性 | 工期 | 特徴 | |
密着工法 | △ | ◎ | ◎ | 下地の影響を受けやすいものの、工期も短く歩行性もいい |
機械固定工法 | ◎ | △ | △ | 金具を取り付ける為、歩行には適さないが水分が入りにくい |
採用される事が多いのは機械固定工法ですが、施工する場所によって工法を検討する必要があります。
信頼できる業者であれば、適切な工法を選択してくれるので、工法についてはプロに任せるのが良いでしょう。
工法などについても、不明点があったらその都度質問して納得がいく工事となるようにしていく事が大切ですね。
2.シート防水のメリットとは?
シート防水のメリットは下記の通りです。
①工期が短いからリフォーム工事でも安心
②他の防水方法より安価
③耐用年数が長い
早く終わる上に、工事金額も安いのが大きな特徴になっています。
詳しく見ていきましょう!
シート防水のメリット①工期が短いからリフォーム工事でも安心
シート防水の工期は、3〜5日程度となっています。
硬化や作業に時間がかかるウレタン防水と比較すると、約半分の工期で施工が可能。
住みながら行うリフォーム工事においては、人の出入りが気になるところなので、工期が短いのはとても嬉しいですよね。
シート防水のメリット②他の防水方法より安価
シート防水は、FRP防水やウレタン防水と比較して工事金額が安い特徴があります。
工期が長いウレタン防水と比較すると、人件費や技術費の面でとても有利。
アフターメンテナンスにおいても、破損箇所のみの修繕が可能なので、トータル的に考えてもとてもお得な防水方法と言えます。
シート防水のメリット③耐用年数が長い
塩ビシートを機械固定工法で施工した場合は、約15年程の耐用年数となります。
施工した場所の天候や地震、建物の劣化状態にも左右されますが、他の防水方法と比較して長く持つのが特徴です。
しかし、塩ビシートを紫外線から守るトップコートは5〜10年程の耐用年数になります。
シートを劣化から守り、防水機能を維持する為にとても大事な塗料なので、トップコートは定期的に補修するのが良いでしょう。
3.シート防水のデメリットとは?
シート防水のデメリットは次の2つです。
①鳥のイタズラに影響される
②金具の取り付け時の機械音が気になる
メリットと共に頭に入れておきたい事ばかりになります。
順番に見ていきましょう!
シート防水のデメリット①鳥のイタズラに影響される
シート防水の破損は、鳥のクチバシによるものが多いです。
屋上や陸屋根の上は、鳥にとって安全で休みやすい場所。
地域にもよりますが多くの鳥が集まるところもありますよね。
ただ休んでいるだけならいいのですが、餌を置いてみたり、シートが気になってクチバシでくわえてしまったりします。
FRP防水などの塗装系であればクチバシに引っかかる部分はないのですが、シートを使うシート防水では遊びの対象となってしまうのです。
鳥が多く訪れる場所では、鳥除けを置くなどして対処しましょう。
シート防水のデメリット②金具取り付け時の機械音が気になる
シート防水における機械固定工法では、金具を取り付けた上でシートを敷く手順で工事が進んでいきます。
その際の機械音や振動音が、リフォーム工事においては気になってしまう可能性が高いです。
しかし、密着工法であれば、最初の下処理の後は比較的静かな作業になります。
「どうしても音が気になる・・」という場合は、工法を相談するなどして検討を進めましょう。
4.シート防水のメンテナンスが必要な症状とは?
シート防水を施工した場合、下記のような事が確認できたらメンテナンスが必要になります。
・表面が膨れていて気泡が入ったようになっている
・シートが剥がれたり、破れたりしている
・表面の塗装が剥がれてきている
・水が溜まっている
シート防水のメンテナンスの多くは、部分的な補修で済みます。
しかし、建物やシートの状態によっては全て防水工事をやり直した方がいい場合もあるので、プロの判断を聞いてみましょう。
また、メンテナンスが必要な状態のまま放置してしまうと「雨漏り」や「住宅部材の腐敗」に繋がってしまう可能性が高いです。
そもそも防水工事というのは、建物を水から守る為の工事ですよね。
シートが破損したりしている状態は、その機能が果たせていない状態を表しています。
金額の安い小さな修繕で済んだところが、放置していた事で大きな金額の工事に発展してしまったら大変ですよね。
「早めの相談」を頭に入れて、定期的にシート防水のチェックを行いましょう!
シート防水の改修方法とは?
メンテナンスが必要なシートの破損や剥がれが確認できた場合は、下記のような改修作業を行います。
改修方法 | |
シートの破損、剥がれ | ・破損部分のみを修繕する ・再度溶着をする |
表面の塗装の剥がれ | ・紫外線から守るトップコートを再度塗る |
水が溜まっている | ・排水口に落ち葉などが詰まっている場合は取り除く ・シートの勾配などを再確認する |
日常生活で心がける事は、定期的に排水口を掃除する事と、硬いブラシなどを使って擦らない事です。
防水シートではありますが、水が溜まってしまうと劣化部分から水分が侵入する可能性もあります。
室内の掃除と合わせて、防水部分の点検も習慣にするようにしましょう。
5.シート防水を依頼する業者の選び方
シート防水を依頼する業者を選ぶには、下記のことに気を付ける必要があります。
・実績は豊富か?
・施工例は公開されているか?
・シート防水の施工実績はあるか?
シートを綺麗に敷いて接着していくには、熟練の技術が必要です。
見えない部分にまで気を遣わないと、アフターメンテが増え、不要な修繕費用までかかってしまいます。
ホームページなどで実績などを確認して、検討を進めましょう!
6.シート防水まとめ
今回は、シート防水の特徴やメンテナンスが必要な症状についてお伝えしてきました。
内容のまとめは下記の通りです。
耐久性 | 耐用年数 | 工期 | 施工音 | |
シート防水 | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
しっかりとした施工ができれば、耐用年数は長く耐久性もあって、とてもいい防水方法になります。
信頼できる業者を見つけて、お見積もりを依頼してみましょう!
シーリング(コーキング)のひび割れや剥がれは赤信号!
「最近外壁材の間の部材に、ひびが入ってきてる・・」
「シーリングが剥がれてきて、地面に落ちている」
そんな思いを抱えて、自分の家を眺めている人はいませんか?
シーリング(コーキング)のひび割れや剥がれは、赤信号です!
そのまま放置してしまうと、大事なお家の構造部分が腐ってしまうかもしれません。
そこで今回はシーリング(コーキング)のひび割れや剥がれの怖さや補修方法についてお伝えしていきたいと思います。
まずはシーリング(コーキング)って何?という基本的なところから見ていきましょう!
今回の記事の内容は下記の通りです。
1.シーリング(コーキング)とは?
シーリング(コーキング)というのは、クッション材や接着剤の役割を果たすものの事です。
メーカーや施工会社によっては「シール」と表現される事もあります。
住宅の外壁で言えば、外壁材同士や外壁材と屋根、外壁材と窓などの隙間に施工されているものです。
外壁をよく見てみると、外壁の模様とは別に線が入っているのが確認できますよね。
それが今回のメインとなるシーリング(コーキング)と言われるものです。
最大の役割は、中に水を入れない事。
住宅の構造部には防水シートが施工されていますが、それは第二の関所になります。
まずは、1番外側にあるシーリングが雨などの水分を中に入れない事が、住宅自体の寿命を守る上でとても大切なのです。
2.シーリング(コーキング)のひび割れや剥がれを放置した場合どうなる?
シーリング(コーキング)は、経年劣化や施工が不完全であった場合にひび割れや剥がれを起こします。
しかし「シーリングの補修って、金額が高そうだから・・」と言って、後回しにしてまう事が多いです。
「あと数年は大丈夫!」と思っていませんか?
それは、とても危険です!
ひび割れや剥がれを放置していた場合、下記のような事が起こります。
・破損部分から水が侵入し、雨漏りや水漏れを起こす
・住宅内部に水分が入る事で、木材が腐ってしまう
・カビが発生し、害虫などが繁殖してしまう
どれも避けたいものですよね。
そして、木材の腐敗や害虫の発生が起こるとシーリングの補修だけでは済まなくなってしまいます。
「早く補修していた方が安く済んだ・・」と後悔しないように、ひび割れや剥がれには早めに対処するようにしましょう!
シーリング(コーキング)の寿命の目安は5〜10年!
シーリング(コーキング)の寿命の目安は5〜10年になります。
あくまでもこれは目安なので、住宅が建っている環境や天候によっても左右されてくるでしょう。
また、紫外線が多く当たる南側とそうでない北側でも劣化のスピードは異なります。
新築してから、前回補修してから5年が経過したら一度無料点検を業者に依頼するなどして、状況を確認してもらいましょう。
ハシゴを使わないと確認できない窓廻り部分や軒廻りにもシーリングは施工されています。
自分でチェックするのは危険な場所も多いので、そこは業者に任せるのが安心ですよ。
3.シーリング(コーキング)の増し打ちと打ち替えは何が違う?
外壁材の種類によってシーリング(コーキング)の補修方法は「増し打ち」と「打ち替え」の2種類に分かれます。
特徴や適している外壁材は以下の表の通りです。
内容 | 適している外壁材 | |
増し打ち | 既存のものに追加で施工 | パワーボード、ALC |
打ち替え | 既存のものを撤去して新しく施工 | サイディング系 |
補修を行う住宅の外壁材や、既存のシーリング(コーキング)の状態によってどちらの方法で補修するのかが決まります。
ここで注意したいのが「無理やり増し打ちをする事」です。
とても多いケースが、サイディング系の外壁材の減ってきたシーリングに無理矢理増し打ちをするというもの。
この場合、数年で剥がれてきてしまうので、補修をした意味がありません。
例えば、窯業系サイディングの場合。
メーカーによっても異なりますが、16mmの外壁材と15mmの留め金具が使用されています。
それらの隙間を一体となって埋めてくれているのが、シーリングです。
そして、この数十ミリのシーリングが劣化したからといって増し打ちをした場合は、追加した部分は数ミリの厚みにしかなりません。
これでは充分な厚みとは言えないので、数年で剥がれてしまい、やり直しをする必要性がでてきてしまいます。
補修をしたい住宅の外壁材がサイディング系であるのならば、基本的には打ち替えの方法が取られるでしょう。
増し打ちと言われた際には、しっかり既存の現状を含めた説明を聞き、納得した上で進めていく事が必要になります。
シーリング(コーキング)の増し打ちと打ち替えはどちらが高い?
結論から言えば、打ち替えの方が高くなります。
それは、下記のような作業が増し打ちよりも多くなる為です。
・既存のシーリングを撤去する
・撤去したものを処分する
また、追加で打つよりもシーリングの使用量が多くなるので、その分の金額も加算されます。
「じゃあ、増し打ちの方がいいのかも・・」と思ってしまいそうになりますが、そうではありません。
適切な方法や厚みで施工してこそ、シーリングとしての仕事ができるのです。
目先の安さに流されてしまった結果、数年後にまた補修の必要性がでてしまったのでは本末転倒。
逆に高い支払いをしなければいけなくなる可能性もあるので「何が適切なのか?」を考えながら検討を進めていきましょう!
4.シーリング(コーキング)修繕を依頼する業者の選び方
シーリング(コーキング)修繕を依頼する業者は、下記のような事を参考に選んでいきましょう。
・点検の内容は明確で詳細か
・実績は豊富か、公開されているか
・施工写真などを公開しているか
シーリングの補修工事において大切なのは「安心感」です。
特に増し打ちをする場合は、既存の部分が確認できなくなってしまうのでどれぐらいの厚みで施工されたかなどを把握できません。
その為「しっかり施工してくれた」という気持ちになるかどうかが、とても大切な部分になります。
まずは、ホームページを見て「信頼できそう!」と思えたら見積もりや現地調査を依頼し、検討を進めていきましょう。
5.シーリング(コーキング)のひび割れや剥がれの危険性と修繕方法まとめ
今回はシーリング(コーキング)のひび割れや剥がれを放置する危険性や修繕方法をお伝えしてきました。
【ひび割れや剥がれを放置すると・・】
・雨漏れ、水漏れが起こり住宅の構造部分が腐ってしまう
・カビや害虫の繁殖の原因になる
・大きな補修工事へと発展し、金額も高くなってしまう
このような危険性がありましたね。
「あと数年は大丈夫!」と思っていると、思わぬところで住宅にダメージを与えかねません。
早めに専門の業者に連絡をして、点検をしてもらいましょう。
その上で、補修の日程などを相談してみるのがおすすめです。
自己判断の前に、プロの判断をもらうというのを頭に入れておきましょう。
FRP防水とは?ウレタンやシート防水と徹底比較!
「見積書に書いてあるFRP防水って何?」
「リフォームをしたいけど、防水工事は難しい事が多くて・・」
そんなモヤモヤを抱えていませんか?
住宅工事に関わる項目は、どれも難しくて頭が混乱してしまいますよね。
その中でも、普段関わる事がない防水工事は専門的な言葉も多く、理解するのが難しい工事です。
そこで今回は、現在主流となっているFRP防水とは何か?他の防水工事の方法であるウレタン防水やシート防水とは何が違うのかを比較していきたいと思います。
記事後半では「どうやって業者を選べばいいのか?」という事もお伝えしていますので、是非最後まで読んで参考にしてみて下さいね。
1.FRP防水って何?
まずは「FRPってそもそも何?」という疑問の部分からお答えしていきます。
検討を進めているFRPは一体どういうものなのか、材料と施工方法を順番に見ていきましょう!
FRP防水の材料は何が使われている?
FRPは「繊維強化プラスチック」の略称です。
プラスチックに、強度を強くする為のガラス繊維などを混ぜたもの。
簡単に言えば、とても軽くて強いプラスチックです。
1番身近なところでは、お風呂の浴槽や屋上の駐車場などに使われている事が多い素材になります。
使用用途のキーワードは「水」。
水の侵入を防ぎ、建物や構造を守る役割を果たしているものです。
FRP防水の施行はどうやって行われる?
FRP防水は、繊維強化プラスチックを塗装していく工事になります。
大まかな流れは下記の通りです。
1.下処理(表面を削るなどして整える)
2.プライマーを塗る
3.ガラス繊維のマットを敷く
4.樹脂を塗る
5.トップコートを塗る
完成した後に見えている色はトップコートになります。
その下にはFRPが施工してある仕組みです。
2.FRP防水のメリット(ウレタン防水やシート防水のデメリット)
FRP防水を導入するメリットは、下記の4つです。
①地震に強い家を叶える軽さが魅力!
②沢山歩いても大丈夫な程の耐久性
③工期短縮で連休をとり続ける必要はなし!
④施行中の音が静か!
検討する上で大事な項目になりますので、是非参考にしてみて下さい。
FRP防水のメリット①地震に強い家を叶える軽さが魅力!
FRPはとても軽いです。
東日本大震災などの大きな地震を経験した事で、日本では「地震に強い家を作る」というのが1つのテーマとして掲げられています。
地震に強い家を作るには、住宅そのものを軽くする必要があるのです。
その流れから、大事な住宅のパーツを守る防水工事も、軽いものを使う事が主流となってきています。
FRPは他の防水工事の材料と比較してとても軽いので、住宅への負担を最小限にする事が可能。
住宅自体の重さを軽くする為には、とても重要な材料になっています。
FRP防水のメリット②沢山歩いても大丈夫な程の耐久性
FRP防水は、ベランダやバルコニーに採用される事が多いです。
その理由は、耐久性の高さにあります。
耐久性が低い素材を使った場合、その上を歩行しているうちに表面が剥がれてしまったり、破損してしまったりするでしょう。
新築して数年なのに、補修が必要になってしまう可能性も高くなります。
水を防ぐ為に施工するものなのに、その機能を果たさないまま劣化してしまっては意味がありませんよね。
耐久性が高いことは、とても心強いと考えます。
しかし、この耐久性の高さおいてはウレタン防水とシート防水においても充分な強さを得ることが可能です。
比較していく前提としては、この項目は3つ共クリアという事になりますね。
FRP防水のメリット③工期短縮で連休をとり続ける必要はなし!
リフォームは、自分達が住んでいる住宅を工事してもらう事が多いと思います。
暮らしているところへの工事関係者の出入りは、やはり気になるものではないでしょうか?
立ち合いは必要ないと言われたものの「やっぱりいないと気になってしまう・・」と感じますよね。
しかし、ウレタン防水が塗る作業から硬化までに5〜10日程要するのに対して、FRP防水は2日程度で完了します。
その分の工期が短縮になるので、工事する側もリフォームしてもらう側も嬉しいですよね。
FRP防水のメリット④施行中の音が静か!
FRP防水やウレタン防水は「塗装」がメインの作業になります。
その為、リフォーム工事での作業においても音が気になる事は少ないでしょう。
しかし、シート防水はシートを固定する必要があるので、ドリルなどの機械を使用します。
その際の振動音などが結構大きいです。
夜勤で昼間は寝ている家族がいる場合は、施工期間はとても大変な思いをする可能性があります。
その点、FRP防水はとても静かなので嬉しいメリットですよ。
3.FRP防水のデメリット(ウレタン防水やシート防水のメリット)
軽量で水に強いFRP防水ですが、デメリットもあります。
それは、下記の3つです。
①伸縮性が低く、ヒビ割れがしやすい
②紫外線に弱い
③費用が高い
メリットと合わせて、検討する際に参考にしてみて下さい。
FRP防水のデメリット①伸縮性が低く、ヒビ割れがしやすい
FRP防水は伸縮性が低い為、ヒビ割れを起こしやすいというデメリットがあります。
特に、木造住宅で導入する場合には注意が必要です。
鉄骨造と比較して、木造住宅は木材自体の伸び縮みも考えなければいけません。
広い面積で施工すると、この伸縮性の低さが際立ってしまうので、ベランダなどの小さい面積が適していると言えるでしょう。
FRP防水のデメリット②紫外線に弱い
FRP防水で作られた層は、紫外線に弱いです。
その為、FRP防水層の上にトップコートと呼ばれるコーティングが施行されています。
コーティングが経年劣化などで剥がれてしまった場合は、注意が必要です。
そのまま放置してしまうと、FRP防水の機能が失われ、住宅本体に影響が出てしまうでしょう。
一方、塩ビシートを使ったシート防水は紫外線に強いという特徴があります。
耐用年数においても、最大15年程と他の防水方法よりも長いです。
紫外線が当たりやすい場所に施工したい場合には、シート防水も検討してみましょう。
FRP防水のデメリット③費用が高い
工事を頼むにあたって、機能性などと合わせて「工事金額」も大事な検討項目となります。
いくら水に強くても、予算オーバーしていたのでは頼む事はできませんよね。
FRP防水は、ウレタン防水やシート防水と比較すると1㎡あたり500円〜1,000円程度費用が高いです。
もちろん、この金額の差は施工する会社によっても異なります。
お見積もりを依頼する際は、他の施行方法の金額とも比較してみるのが大切です!
4.FRP防水は小さい面積のベランダとバルコニーがおすすめ!
FRP防水の施工がおすすめな場所は「ベランダとバルコニー」です。
FRP防水やウレタン防水は、塗装作業が中心になります。
その為、施工する職人によっては塗りムラなどが発生する可能性が高いです。
また、FRP自体の伸縮性の低さを加味した場合、耐久性や軽量性などのメリットを活かしきる為には「小さい面積」での施工が適していると言えるでしょう。
大きい面積での施工を希望する場合は、シート防水も検討に入れる事をおすすめします。
耐久年数も長い上に大きい面積での施工に適している為です。
それぞれのメリットとデメリットを頭に入れて、検討を進めてみて下さいね。
5.防水工事を依頼する業者はどうやって選べばいい?
FRP防水などの防水工事を依頼できるのは、建築会社の他に「塗装業者」や「防水業者」があります。
それらの業者に依頼するメリットは、直接見積もりの依頼や価格の交渉ができる事です。
住宅を建ててもらった会社に依頼した場合、業者との仲介をしてもらう形になります。
見積もりは建築会社から受け取る事になるので、建築会社の利益も上乗せになってしまうのです。
どの程度上乗せになってしまうかは会社によりますが、工事金額の2割程度は加算されてしまうでしょう。
少しでも安く依頼する為には「直接依頼」が大事になってきそうですね。
しかし「専門的な事がわからないから不安・・」という人も多いでしょう。
そんな時は下記の3つの事を頭に入れながら検討を進めてください。
1 専門的な部分の説明は丁寧にしてくれているか?
2 見積書の内容は明確になっているか?
3 施工実績は豊富にあるか?
素人であるお客様に対してどういう接し方をしているのかは、とても大事な事です。
遠慮せずに質問ができるという雰囲気もとても大切な検討要素になります。
ホームページなどを確認した上で、無料見積もりなどを依頼してみましょう。
今回は、FRP防水とは何か?ウレタン防水やシート防水とは何が違うのかをお伝えしてきました。
・FRPは軽くて強いプラスチック
・FRPを塗る事で防水層を作る
このような特徴があるFRP防水。
ウレタン防水やシート防水と比較した時のメリットやデメリットについては、下記の通りです。
耐久性 | 価格 | 特徴 | |
FRP防水 | ◎ | ◯ | スレに強い為、歩行が多いベランダ等に施工するのが一般的。 |
ウレタン防水 | ◯ | ◎ | 安価でどこでも施工できる汎用性の高さが強み。 |
シート防水 | ◎ | ◯ | 耐久性は最も高いが、費用が比較的高め、主にビル等の屋上に利用される。 |
防水工事をしたい場所の面積が小さいのならFRP防水、広いのであればシート防水というように、その時に応じた検討が必要となります。
どの防水工事がいいのかを、一緒に考えてくれるような業者を選び、工事を進めていきましょう!
ウレタン防水の種類とそれぞれの特徴やメリットデメリットを解説!
「防水は、ウレタン防水で行います」
そう言われて、はてなマークが沢山出現した経験はありませんか?
日常生活とは無縁な防水工事の内容は、初めて聞く言葉が多くて大変ですよね。
「ウレタン」と聞けば、なんとなく断熱材やあたたかくする為のものと思い浮かぶ人もいるかもしれません。
しかし、ウレタン防水と聞いてピンと来る人は少ないでしょう。
そこで、今回は新築工事やリフォーム工事を検討するにあたって「ウレタン防水の特徴やメリットが知りたい!」と思っている人の為に情報をまとめていきたいと思います。
検討する際に必要な情報を盛り込みました!
是非参考にしてみて下さいね。
この記事の流れは下記の通りです。
1.ウレタン防水って何?
ウレタン防水は、ビルやマンションの屋上に多く使われている防水工事の一種です。
身近なところで言えば、食器を洗うスポンジや車のタイヤなどにも使われているものになります。
最近では、ウレタンがマスクに使われる事も多くなりましたね。
しかし、防水工事においてはスポンジなどのウレタンとは少し異なる使い方がされています。
施工方法などから詳しく見ていきましょう。
ウレタン防水の施工方法と種類
ウレタン防水は「ウレタン樹脂を液体状にして、均一に塗る」というものを指します。
塗って防水層を作るいわば塗装系の工事です。
また、同じウレタン防水でも下記の2つの塗り方が存在。
・下地に直接塗る「密着工法」
・緩衝材を入れてその上から塗る「通気緩衝工法」
これらは、施工する場所の状況によって工法が分けられます。
大きく使う材料や手順が変わるわけではないので「場所によって、塗る場所が違うんだな」という事だけ頭に入れておきましょう。
ウレタン防水とFRP防水とは何が違うの?
ウレタン防水同様に、塗る事で防水機能を持たせるものに「FRP防水」があります。
この2つの違いは下記の通りです。
使用するもの | 施工方法 | |
ウレタン防水 | ウレタン樹脂 | 液体の塗料を重ねる |
FRP防水 | ポリエステル樹脂 | ガラスマットの上に塗料を重ねる |
同じ樹脂系ではありますが、FRPはガラス繊維を使った施工になります。
この2つは主に「施工する場所」や「価格」によって区別されるもの。
「時と場合によってどちらを使うか決める」とだけ頭に入れておきましょう。
2.ウレタン防水のメリットとは?
ウレタン防水のメリットは下記の4つです。
①継ぎ目がない
②凸凹していても施工可能
③施工時もアフターメンテも安くできる
④リフォーム工事でも音が気にならない
検討を進める上で大事なメリット部分。
順番に見ていきましょう!
ウレタン防水のメリット①継ぎ目がない
ウレタン防水の特徴として、継ぎ目がなくシームレスな防水層が作れる事があります。
シート防水などの敷き型の防水工事のデメリットは、シートが剥がれて防水機能が失われる事です。
一方のウレタン防水は、継ぎ目がない一体型の防水層を作り出すので剥がれる心配はありません。
表面を守っているトップコートが剥がれる事で、防水性が損なわれる場合がありますが、それも簡単に補修が可能です。
定期的なチェックをしていれば、優秀さを保てる素材でもあります。
ウレタン防水のメリット②凹凸していても施工可能
塗装材であるウレタン防水は、表面が凸凹している状態でも施工が可能です。
また、とても柔らかいので施工する場所に合わせて防水層を作り出す事ができます。
一方、大きい面積でも施工がしやすいシート防水は、表面が平である事が求められます。
表面が凸凹していると、隙間が生まれてしまいシートが剥がれやすくなってしまうのです。
場所を選ばずに施工できるウレタン塗装は、様々なところで活用できますね。
ウレタン防水のメリット③施工時もアフターメンテも安くできる
工事や補修をするかどうか判断する際に「金額」は、とても大きな検討項目になりますよね。
ウレタン防水は、FRP防水に比べて比較的安価で施工が可能です。
また、アフターメンテにおいても、既存の防水層の上に重ね塗りができるので金額も抑える事ができます。
ウレタン防水のメリット④リフォーム工事でも音が気にならない
ウレタン防水は「塗る」作業がメインなので、とても静かな工事です。
一方、シート防水はシートを固定する際に金具を打ち付ける音が響いてしまいます。
ウレタン防水においても、機械音はする場面はありますが材料を混ざる際など限られた場面のみです。
新築工事であれば気になりませんが、住みながら行うリフォーム工事ではとても気になりますよね。
近所への配慮もしなければいけないので、極力大きな音は出さないような工事だと安心なのではないでしょうか。
3.ウレタン防水のデメリットとは?
ウレタン防水のデメリットは下記の2つです。
①仕上がりの良さは職人次第
②5〜10日程度工期がかかる
メリットと合わせて把握しておきたい事ばかりになります。
1つ1つ確認して、参考にしてみて下さいね。
ウレタン防水のデメリット①仕上がりの良さは職人次第
ウレタン防水の施工は、とても難しいものです。
それは、職人が手作業で塗料を塗り仕上げていく工事内容に原因があります。
皆さんはDIYなどで、木材にペンキを塗った経験はありますか?
また、絵具を使って絵を描いた時の事を想像してもいいかもしれません。
その時に、ペンキや絵具は均一に塗る事ができたでしょうか?
とても気を遣わないと、綺麗に均一に塗るのは難しいですよね。
ウレタン防水では、そんな細かい技術が求められます。
塗り方が悪いと、水たまりができてしまうなどして耐久性がダウン。
そのまま放置すれば、アフターメンテまでの年数を縮めてしまいかねません。
しかし、これらのデメリットは「実績のある信頼できる職人」に依頼すれば解決します。
ホームページなどの施工事例をよく確認してみましょう。
ウレタン防水のデメリット②5〜10日程度工期がかかる
ウレタン防水は、塗る作業から硬化するまでに5〜10日程度日数が必要です。
他の防水工事を含めた日数の目安は下記の通りになっています。
工期 | |
ウレタン防水 | 5〜10日 |
FRP防水 | 1〜2日 |
シート防水 | 3日〜5日 |
工期は、施工する時期によっても左右されるものです。
また、施工する職人によっても大きく影響を受けるものでもありますので、お見積もりの際は「工事期間は何日程度になりますか?」と確認しておくとよいでしょう。
4.メンテナンス時期は?
ウレタン防水自体の耐用年数は、13年程となっています。
地震の有無やそれまでの天候などによっても左右されますが、10年を過ぎたらそろそろだと思っていた方がいいでしょう。
主に補修が必要となるのは、下記のような場合です。
・ひび割れが起きている
・気泡のようなものが発生している
・表面が剥がれている
ひび割れが起きている場合は、表面の保護材であるトップコートが原因であるケースが多いです。
その場合は、重ね塗りが必要になります。
また、気泡が発生している場合は防水層に水分が入ってしまっている可能性が高いです。
ひび割れと気泡はどちらも、そのまま放置してしまうと住宅の大事な構造部分に水が侵入してしまう可能性があります。
防水部分を壊して、住宅の構造部の修繕を行わなければいけないケースもあるので、早めに業者に連絡して対処するようにしましょう。
5.ウレタン防水工事を頼む業者の選び方
ウレタン防水の仕上がりの良さには、作業する職人の腕の良さが影響します。
その為「経験が豊富な会社」を選ぶ事がとても大切です。
会社を選ぶ際の検討項目は下記の通り。
・実績が豊富にあるか?
・盛んに工事を行っているか?
・工事内容の説明が丁寧か?
これらを検討するにあたって必ず確認したいのがホームページです。
今や会社の顔と呼ばれるほど大切なもの。
更新が盛んに行われており、実績が確認できる会社で検討を進めていきましょう。
6.ウレタン防水まとめ
今回はウレタン防水の種類や特徴、メリットやデメリットを解説してきました。
内容をまとめると、下記の表のようになります。
費用 | 工期 | 耐久性 | |
ウレタン防水 | ◯ | △ | ◎ |
耐久性が優れており、費用も比較的安価であるのがメリットである反面、他の防水工事よりも工期日数が長いのがデメリットでした。
しかし、日数は施工する会社や季節によっても左右されるものです。
ホームページなどで実績豊富で信頼できる会社を見つけ、工期日数や価格の確認をしてみましょう。
皆さんの工事が、より良いものになるように願っています。
雨漏りの原因No.1はベランダからの雨漏りだった
皆さん、ベランダが雨漏りの原因になるってご存知でしたか?
雨漏り=屋根というイメージが強いと思うので、ベランダと言われてもあまりピンとこない人は多いかもしれません。
しかし、実は雨漏りの原因となる場所は、屋根よりベランダの方が多いのです。
そこで今回は、なぜベランダが雨漏りの原因No1なのかを詳しくお伝えしていきたいと思います!
この記事を読めば「何に気をつけていれば雨漏りを防げるのか」「雨漏りが発生した時はどうすればいいのか」という点が解決するので、是非参考にしてみて下さいね。
では早速、順番に見ていきましょう!
記事の内容は下記の通りです。
1.建物で雨漏りの原因となる部分はどこ?
雨風から私達を守ってくれている建物ですが、劣化や外部からの衝撃によって室内に雨水などが侵入する「雨漏り」が起きる事があります。
雨漏りが起こりやすい場所は次の通りです。
・ベランダ
・屋根
・窓
・外壁
どれも建物の外側にある、守りの鉄壁の部分になります。
しかし、その中でも1番雨漏りがしやすいのは「ベランダ」です。
雨漏りと言えば屋根を想像する人が多いと思いますが、ベランダにおいても雨漏りは起こってしまいます。
「雨漏りとは無縁な場所」と思っていると、ベランダの異変に気づかないまま思わぬタイミングで雨漏りが発生してしまう可能性が高いです。
屋根や外壁と共に気をつけなければいけない場所として、頭に入れておきましょう。
2.ベランダの中でどの箇所が原因となっている?
住宅における雨漏りが起こりやすい場所はベランダですが、ベランダという空間の中でどの部分が雨漏りの原因となるのでしょうか。
主な部分は下記の2つです。
①床部分である防水層
②腰壁と呼ばれる手すりの部分
これだけではピンとこないと思いますので、詳しく見ていきましょう。
ベランダで雨漏りの原因となる箇所①床部分である防水層
ベランダの中で雨漏りの原因となる事が最も多いのが「床部分である防水層」です。
グレーや薄い青のような色の仕上がりになっている事が多いベランダの床。
そこには「防水工事」によって水を建物から守る層が存在しています。
防水の方法はいくつかありますが、ベランダに使われる事が多いのは「FRP防水」です。
FRP防水は、プラスチックにガラス繊維を混ぜた軽くて強いプラスチックを使った防水方法になります。
そして、雨漏りの原因となるのがこのFRP防水のひび割れです。
ひび割れは、下記のことが原因で起こります。
・紫外線や雨風など自然的なものが影響した経年劣化
・掃除をする際に硬いブラシから受けた摩擦
・日々の歩行による摩擦
普通に生活をしていても起こりうるものなので、どこかの家が特別という事ではありません。
ひび割れは、そのまま放置してしまえば破損部分から水分が侵入して雨漏りが発生してしまいます。
床部分にひび割れなどの異常を見つけたら、処置が必要と覚えておきましょう。
ベランダで雨漏りの原因となる箇所②腰壁と呼ばれる手すりの部分
ベランダで雨漏りの原因となる箇所は「腰壁と呼ばれる手すり部分」があります。
最も雨漏りの原因となるのは床部分ですが、腰壁部分からのケースも多くあるのです。
特に多いのが腰壁に施工されている「笠木」と呼ばれる部分と外壁の隙間である「シーリング(コーキング)部分」です。
腰壁には、外壁部分と手すり部分の金属部分がありますよね。
その継ぎ目にある部分の破損や劣化により、雨水が侵入して雨漏りが発生する場合があります。
腰壁から雨水が侵入した場合は、壁づたいに水分が侵入するので、室内であれば部屋の角の方に雨漏りが起こるでしょう。
また、その部分には断熱材が施工されているので、断熱材の腐敗が進んでしまう可能性もあります。
ベランダの床部分と合わせて、手すり部分にも劣化はないか確認する事が大切です。
3.ベランダからの雨漏りを予防する為に日常生活で気をつける事とは?
ベランダからの雨漏りを予防する為に日常生活で気をつけたいのは、定期的なチェックと掃除です。
ひび割れの多くは経年劣化によるものが多いとお伝えしてきました。
その為、どのタイミングで発生するかわかりません。
洗濯物を干す際などに定期的に床部分をチェックする癖をつけておきましょう。
また、膜を傷つけないように掃除する事もとても大切です。
特に排水口には落ち葉や風で飛んできた砂や石が溜まっていきます。
落ち葉などが排水口に詰まってしまえば、水がたまり雨漏りが発生する可能性が上がってしまうのです。
カビや害虫の発生にも繋がってしまうので、排水口まわりは常に綺麗にする事を心がける事が必要になります。
4.ベランダから雨漏りした場合の補修方法
ベランダから雨漏りが発生した場合の補修は、その箇所の下地交換や防水処理が主な内容になります。
まずは、どこまで被害が及んでいるかの調査を行う事がとても大切です。
水分が侵入した部分をそのままにしておけば、腐敗に繋がってしまいますよね。
しっかり範囲を見極めて、木材やボードの交換を行っていきます。
雨漏りの被害があった部材の交換が終わったら、次は防水処理です。
新しく防水層を形成し直して、また同じ事が起こらないように予防していきます。
また、雨漏りの原因がシーリング(コーキング)の劣化だった場合は、シーリングの打ち替えを行う必要があるでしょう。
濡れてしまった防水紙の交換も必要ですね。
ひび割れや破損などの補修であれば比較的簡単に行えますが、雨漏りが発生した後では工事内容は多岐に渡ります。
こういった面でも、日々の点検や掃除はしっかりしておきたいですよね。
5.ベランダからの雨漏りの修繕は専門業者へ依頼しよう
雨漏りの原因となる事が多いベランダの防水層やシーリング部分。
それらは、専門業者による修繕が必要になります。
今はDIYなどで自分で直す事も可能ですが、防水層の更に内側の部分や腰壁の内部については専門的な判断が必要です。
見えている場所を補修できたとしても、内側の腐敗などが進行していけば後に構造部分に影響が出てしまうでしょう。
大事な構造部分が弱っていれば、大きな地震や台風がきた際にバランスを崩してしまいます。
雨漏りの修繕よりも更に大きな工事となってしまうので、工事費用も高くなってしまうかもしれません。
そうならないように、専門業者への依頼はとても大切です。
防水屋さんやリフォーム全般を請け負っている会社に依頼しましょう。
ホームページなどで施工例や実績などを公開しているところであれば、とても安心です。
お住まいの地域で検索をかけて、よりよい業者に依頼して下さいね。
6.住宅の雨漏り事情まとめ
今回は「住宅の雨漏りはベランダが原因である事が多い」という話をお伝えしてきました。
ベランダの中で特に気をつけなければいけないのが「床部分」と「手すり近く」です。
それらから雨漏りがしない為に、下記のことに気をつけて生活しましょう。
・ベランダ床部分や手摺近くのシーリング(コーキング)に破損やひび割れを確認したら補修する
・排水口は常に綺麗にしておき、水がたまらないようにする
・早めに専門業者に相談する
劣化と水たまりは相性が最悪です。
破損部分から水が侵入して、その下にある室内や軒下の部分を水浸しにしていきます。
ひび割れや破損がないか定期的にチェックし、早めに専門業者の方に相談をしましょう。
放置して大きな補修が必要な状態になってしまう前に補修するのが、1番お得ですよ。
ベランダ下の軒天のシミは赤信号!原因と対策について
「最近、家の軒天にシミのようなものができている・・」
「外にあるものだから、濡れているのは仕方がない?」
そんなモヤモヤを抱えながら、自分の家の軒天を眺めていませんか?
軒天のシミの放置は、とても危険です!
発見してからしばらく放置しているという人は、この記事を読んだ後すぐに対処に進みましょう。
そのまま放置すれば、雨漏りや住宅の木材の腐敗などが発生してしまうかもしれませんよ・・。
そこで今回はベランダ下の軒天のシミはなぜ危険なのかという点や、シミの原因や対策についてお伝えしていきたいと思います。
この記事を読めば「軒天のシミを放置する事で起きてしまう事」がわかるので、是非リフォームや補修の参考にしてみて下さいね。
早速順番に見ていきましょう!
記事の内容は下記の通りです。
1.ベランダ下の軒天のシミの原因は防水層の破損や劣化
ベランダ下の軒天のシミの原因には、以下の3つがあります。
①ベランダ床部分の防水層の破損や劣化
②ベランダの腰壁のシーリングの破損や劣化
③軒天自体の劣化
上に屋根がある軒天であれば、屋根材や防水紙の劣化によって軒天まで雨水が垂れてきている可能性が高いです。
しかし、上にベランダがある軒天ではベランダの防水機能が失われている事でシミが発生している事が多くあります。
どこの住宅の軒天にも起こりうる事なので、1つ1つ詳しくみていきましょう。
ベランダ下の軒天のシミの原因①ベランダ床部分の防水層の破損や劣化
ベランダ下の軒天のシミには、ベランダ床部分の防水層の破損や劣化が原因となっている場合があります。
軒天のシミを見つけたら、ベランダの床部分の状態を確認してみましょう。
表面が剥がれていたり、ひび割れていたりしたらとても危険です。
そこから入った雨水が軒天まで達している可能性が高いので、すぐに補修が必要になります。
住宅のベランダには、FRP防水と呼ばれる塗膜系防水というものが使われている事が多いです。
FRP防水は、液体状のものを何層にも塗って建物を水から守っています。
しかし、その作られた層は経年劣化によって破損が起きてしまうもの。
永久に防水機能が保証されているものではありません。
そして、その劣化や破損部分から水が侵入して軒天まで到達、シミが発生してしまうのです。
定期的なチェックや防水層の補修で防げるものなので、日々の生活で気をつけましょう。
ベランダ下の軒天のシミの原因②ベランダの腰壁のシーリングの破損や劣化
ベランダ下の軒天のシミの原因には、ベランダの腰壁のシーリングの破損や劣化が関係している場合が多いです。
腰壁というのは、手すり部分、または落下防止の壁の部分の事を指しています。
その部分で水が侵入しやすいのは下記の箇所です。
・手すりと外壁の間の破損
・外壁材のシーリング(コーキング)の劣化
腰壁には、笠木と呼ばれる金属製の部材がついています。
皆さんが手を載せる部分が笠木の部分にあたるのですが、なんとなく想像はつくでしょうか。
その部分と外壁材は、一体ではなく腰壁に取り付けた形になっています。
繋ぎ目が破損してしまった場合は、そこから雨水が侵入してしまうのです。
また、これは他部分にも言える事ですが、外壁材同士のクッション材であるシーリング(コーキング)の劣化によって雨水が侵入している場合もあります。
ベランダに立った時は、床部分の劣化だけではなく手すり部分の壁の状態についても確認しておきましょう。
ベランダ下の軒天のシミの原因③軒天自体の劣化
ベランダ下の軒天のシミの原因には、軒天自体の劣化も考えられます。
軒天は、雨風から住宅の外壁を静かに守っている場所です。
屋根の軒先から雨水が伝ってくる上に、風を受ける場所でもあります。
長年のそうした積み重ねによって、軒天自体の塗装が劣化してシミになっている場合もあるので、そこはプロの判断をあおぎましょう。
また、軒先部分の軒天であれば雨樋の劣化がシミに繋がっている可能性もあります。
シミができている場所によって、様々な理由が考えられるので、やはりその点でもプロに見てもらうのが1番でしょう。
2.ベランダ下の軒天のシミを放置すると家が腐る!?
ベランダ下の軒天のシミを放置すると、大事な住宅が腐ってしまう可能性があります。
軒天にシミが発生しているという事は、住宅の内側に水が入っているという事になりますよね。
そこには、住宅を支える大事な木材やボードが入っているので、それらは既に腐っているかもしれません。
「一部分なら大丈夫でしょ!」と思う人もいるでしょう。
しかし、一部分でもとても危険なのです。
住宅は、大きな箱なので一部分でもバランスが崩れてしまえば、大きな地震や台風で壊れてしまう可能性があります。
そうなると、修復費用は数百万の規模になってしまうでしょう・・。
大事な住宅がこのように壊れてしまうのは避けたいですよね。
家を守る為にも、軒天のシミの放置はしない事がとても大切なのです。
そして、軒天のシミを放置すれば軒天自体が剥がれ、破損してしまいます。
すると、そこから鳥などの小動物が侵入する可能性も高いです。
巣を作られてしまえば、そこから繁殖していき、駆除費用もかかってしまうでしょう。
更に、とても怖いのが木材などがかじられたりして破損してしまう事です。
このような重大な事態にならない前に、シミを発見した際は早期に行動をして、修繕を行っておく事が大切になります。
3.ベランダ下の軒天のシミ補修方法は再塗装と交換
ベランダ下の軒天のシミは、状況に応じて補修方法が異なります。
状況別の補修内容は下記の通りです。
既存の状況 | 補修内容 |
---|---|
ベランダの防水機能が失われている場合 | 再度防水処理をやり直す(軽症な場合は部分補修を行う) |
内部の木材やボードが腐ってしまっている場合 | 構造部分の木材・ボードの補強や交換を行った上で、軒天の再施工 |
木材やボードへの影響が少ない場合 | 軒天の交換と塗装 |
軒天のシミを放置してしまっていた期間によって、悪化のレベルは違うでしょう。
どこまで水が侵入して、腐敗が進んでいるのかはそれぞれの住宅によって異なります。
軒天やベランダの床のちょっとした補修で済む場合もあれば、大規模な補修工事になる場合もあるので、放置しない事が1番大切ですね。
4.ベランダ下の軒天のシミは専門業者へ依頼して補修してもらおう
ベランダ下の軒天のシミは、専門業者に連絡をして状況を確認してもらうようにしましょう。
軒天を自分で塗装する事で、見た目に関する部分はカバーできるかもしれません。
しかし、軒天のシミには様々な場所への影響が隠されています。
素人目で判断するのは、とても危険です。
早めに防水屋さんか建築を担当してくれた建築会社に連絡をしましょう。
シミの原因はどこにあるのか、どこまで内部に影響が出ているのかを確認してくれると思います。
また、軒天のシミに関しては施工事例を多く掲載している事が多いと考えられるので、ホームページなどで実績を確認してみて下さい。
その中から、より「信頼できる!」と思った会社を選ぶのがおすすめです。
5.ベランダ下の軒天のシミまとめ
今回は、ベランダ下の軒天のシミについて詳しくお伝えしてきました。
軒天にシミができてしまう原因は、主に3つです。
①ベランダ床部分の防水層の破損や劣化
②ベランダの腰壁のシーリングの破損や劣化
③軒天自体の劣化
原因によって補修方法は異なりますが、専門業者による確認が必要になります。
軒天にシミができているという事は、内側で住宅を支えている木材やボードにも水が到達し、腐敗している可能性が高いです。
プロの目でどこまで影響が出ているのかを確認する必要があります。
早めに専門業者へ相談をしましょう。
ベランダやバルコニーの排水つまり。原因と対処方法
「最近ベランダに虫が多い・・」
「ベランダの水がうまく流れなくて困る」
こういうモヤモヤを抱えている人は多いのではないでしょうか?
住宅やアパート、マンションのベランダは外部にあるので、虫や水の問題は気になってしまいますよね。
室内に近い場所なので、中に虫が入ってきたりすると不快な思いをするはめになってしまいます。
そこで今回はそんなモヤモヤを解消するべく、ベランダやバルコニーの排水つまりの原因や対処法についてお伝えしていきます。
この記事を見れば「何が詰まっているのか」「どうやって対処したらいいのか」を把握する事ができますよ。
早速、順番に見ていきましょう。
記事の内容は下記の通りです。
1.ベランダやバルコニーの排水つまりの原因とは?
ベランダやバルコニーの排水つまりの原因となるものは「風で飛んできた落ち葉、細かい石や砂」です。
どうしても室外の空間になるので、これらのものを完全に防ぐのは難しいですよね。
落ち葉や細かい石や砂が、徐々に排水溝に溜まっていく事で排水がうまく行かずに詰まってしまうのです。
晴れの日であればサラサラしている砂でも、雨水と一緒になればドロドロした雨水になります。
排水管に詰まっている落ち葉にくっついてしまえば、大きな物体となって道を塞いでしまうでしょう。
特に2階以上のベランダであれば、多くの場合排水管は何箇所かでカーブしています。
このカーブは、構造上仕方ないのですが、排水つまりを起こしやすい部分となってしまうのです。
つまらないようにある程度配管は太くなってはいるものの、長年の蓄積があれば排水つまりは起こってしまう可能性が高いです。
また、自然的な砂以外にもビニール袋や紙屑などがベランダに飛んでくる事もありますよね。
それらは簡単に排水溝を塞いでしまうので注意が必要です。
2.ベランダやバルコニーの排水つまりを放置するとゴキブリが発生する!?
ベランダやバルコニーの排水つまりを放置していると、下記のようなトラブルが発生します。
①水が溢れて雨漏りの原因になる
②カビの繁殖や害虫の発生
③臭いがキツイ!
どれも生活する上で困るものばかりです。
1つずつ詳しくみていきましょう。
排水つまりのトラブル①水が溢れて雨漏りの原因になる
排水がつまるという事は、排水が流れないという事です。
ベランダやバルコニーに水が貯まり、破損部分などがあればそこから内部に水が侵入します。
ベランダの下が室内だった場合は、雨漏りが発生し、壁紙や木材などの腐敗やカビの繁殖が起こるでしょう。
木材や壁紙の交換は、費用がかかるものです。
思わぬ出費とならないように、排水つまりは早めに解消しておく事が必要になります。
排水つまりのトラブル②カビの繁殖や害虫の発生
排水の機能がストップすれば、汚水がベランダに貯まっていきます。
その結果、カビの繁殖が起き、湿気を好む害虫が発生するでしょう。
皆さんが大嫌いなゴキブリも、水気が大好きな虫です。
「排水溝掃除は面倒臭い・・」と思っていると、室内にゴキブリが侵入し、突然の出会いが訪れる・・という事態になりかねません。
健康を害する可能性もあるので、心身の健康の為にも排水つまりは防ぎたいですね。
排水つまりのトラブル③臭いがキツイ!
排水がつまる事で、ドロドロした汚い水や落ち葉などから臭いが発生し始めます。
ベランダやバルコニーは室内に近い場所なので、換気の為に窓を開けていれば風に乗って悪臭が入ってくるでしょう。
これは、キッチンや洗面台の排水つまりでも経験した事がある人が多いと思います。
排水の機能がストップするという事は、臭いもそこでストップしてしまうという事。
日常生活に支障をきたすものなので、1日でも早く改善したいのではないでしょうか。
3.ベランダやバルコニーの排水つまりの対処方法とは?
ベランダやバルコニーの排水つまりは、つまっているものを取り除く事で解消する事ができます。
使うものは下記のものです。
・ゴミ拾いに使うような長いトング
・長いワイヤーブラシ
・トイレつまりの解消に使うスッポン
・高圧洗浄機などの機械
詰まっている部分がトングのようなもので届く範囲であれば、比較的早くつまりは解消できるでしょう。
また、長いワイヤーブラシを使えば落ち葉などがブラシに絡み、取り出すことができるかもしれません。
しかし、状況によってはトングやワイヤーブラシでは解消できない場合もあります。
その場合はトイレのつまりの解消に使うスッポンを使う事がおすすめです。
トングで取れるだけのゴミなどを排除した上で、洋式トイレ用のスッポンを使って排水管の空気を変動させていきます。
その後に、バケツなどを使って水を流せばつまりが解消されるケースが多いです。
このレベルは、度合いで言えば軽症と言えます。
排水つまりがひどい場合は高圧洗浄機を使おう
つまりが重症である場合はトングやスッポンを使っても解消されません。
その場合は高圧洗浄機やつまりをとる専用の機械が必要になります。
高圧洗浄機を持っているのならば、トングやスッポンを使ってみた後に使用するのがおすすめです。
水圧を利用して流すことができれば、解消することができるかもしれません。
しかし、高圧洗浄機を利用する際は排水先も確認するようにしましょう。
住んでいるのがアパートやマンションである場合は、他の世帯に影響が出てしまう可能性もあります。
使用しても問題ないか、周りをよく確認して作業して下さい。
4.ベランダやバルコニーの排水つまりを解消する際の注意点
自分で対処することも可能な排水つまりですが、作業する際に2つの注意が必要です。
・洗剤を使いすぎない
・排水溝や排水管を傷つけない
順番に見ていきましょう。
排水つまりを解消する際の注意点①洗剤を使いすぎない
排水つまりの解消と言えば、洗剤を思い浮かべる人も多いと思います。
しかし、洗剤の使いすぎには注意しましょう。
市販の排水つまり解消の商品は、洗面台やキッチンのつまり解消に特化したものが多いです。
髪の毛や生ゴミなどのつまりを解消するものなので、落ち葉や砂汚れのつまりには効果はありません。
「量が足りないのかな?」と言って沢山使ってしまえば、排水管の劣化に繋がってしまう可能性もあります。
排水つまりを解消しようとして、排水管の劣化を早めてしまったのでは本末転倒。
内側の破損などで、より排水がつまり安くなってしまいます。
ベランダやバルコニーの排水つまりには、洗剤を使うのは控えるようにしましょう。
排水つまりを解消する際の注意点②排水溝や排水管を傷つけない
排水つまりをなんとか解消しようとして、硬いトングやブラシなどで傷つけてしまわないように気をつけましょう。
洗剤を使いすぎるのと同様、排水溝や排水管の劣化を早めてしまう可能性があります。
また、余計に排水つまりを悪化させた結果、配管の破損が起こりそちらの修理が必要になる場合もあるのです。
「つまっているものは、できる範囲で取り除く」という事を頭に入れて作業しましょう。
5.解消できないベランダやバルコニーの排水つまりは専門業者へ相談しよう
トングやブラシなどでつまりを解消する方法をお伝えしてきましたが、それでも解消されない場合もあります。
その際は、専門業者に連絡をしましょう。
リフォーム全般を請け負っている会社であれば、落ち葉などのつまりを解消する機材が揃っているはずです。
お住まいの地域の業者を調べた上で、作業が可能かどうか確認しましょう。
こうした排水のつまりについては、施工事例に単独で載っているケースは少ないです。
日常的な困りごとに分類されるので、ベランダ廻りの施工事例を確認してみるとその中の作業として掲載されている可能性があります。
実績や施工例を確認したい場合は、ベランダや防水工事のカテゴリのページにいって下さい。
6.ベランダやバルコニーの排水つまりまとめ
今回はベランダやバルコニーの排水つまりの原因や対処方法についてお伝えしてきました。
内容をまとめると下記のようになります。
【原因】
砂、石、泥、ビニール袋、紙屑
【対処方法】
・トングやブラシで落ち葉などを取り除く
・スッポンで空気圧を変動させる
・バケツか高圧洗浄機を使って水を流す
・解消できない場合は、専門業者へ連絡をする
排水のつまりは、放置すれば雨漏りやカビの原因になりますので、早めの対処が必要です。
定期的に掃除を行い、綺麗に保つようにしましょう。
ベランダや屋上の塗膜剥がれは放置していても大丈夫?
「ベランダの床の剥がれが最近気になる・・」
「剥がれてきているのは、そのまま放置しても大丈夫?」
そんなモヤモヤを抱えていませんか?
久しぶりにベランダに出たら、床が剥がれていたけど、どうしたらいいかわからないという人は多いのではないでしょうか。
しかし「ただの劣化だから仕方ないよね」とそのまま放置するのは、とても危険です!
そこで今回はベランダや屋上の塗膜剥がれはそのまま放置していても問題ないのか、詳しくお伝えして行きたいと思います。
この記事を読めば「ベランダや屋上の塗膜剥がれを発見した際に、とるべき行動」がわかりますので、是非最後まで読んで参考にしてみて下さいね。
順番に詳しくみていきましょう!
今回の記事の内容は下記の通りです。
1.ベランダや屋上の塗膜剥がれを放置するのは危険!
ベランダや屋上の塗膜剥がれを放置するのは、とても危険です。
放置してしまうと「雨漏り」の原因となり、雨漏りが進行すれば「住宅の構造部分の劣化」に繋がってしまいます!
ベランダや屋上には、建物を水から守る「防水処理」が行われています。
主な防水処理の方法は以下の3つです。
・塗膜系防水(FRP防水、ウレタン防水など)
・シート防水
・アスファルト防水
防水処理をする場所の広さなどによって、どの方法を使うかが分かれますが、ベランダや屋上には塗膜系防水が用いられている事が多いです。
塗膜系防水の場合は、中に樹脂系の液体で作った防水層があり、表面はトップコートという保護材で覆われています。
剥がれが生じているのは、そのトップコートの部分である事が多いです。
トップコートは、大事な防水層を紫外線や衝撃などから守る役割を果たしているもの。
そこが剥がれて破損している状態では、中にダメージが通ってしまいますよね。
すると、大事な水を守る機能自体が失われ、雨漏りの原因となるのです。
「ベランダや屋上の床部分が剥がれている!」と思ったら、すぐに雨漏りの可能性を頭に浮かべましょう。
そうすれば、早めに対処しなければならない気持ちが生まれてくると思います。
大事な住宅を守る為にも、とても必要な事ですね。
2.べランダや屋上の塗膜剥がれが起こる原因とは?
ベランダや屋上の塗膜剥がれが起こる原因は下記の2つです。
①経年劣化
②歩行や掃除の衝撃
③防水工事の施工レベルの低さ
どちらもどの住宅にも起こりうる事になります。
ベランダや屋上の塗膜剥がれが起こる原因①経年劣化
ベランダや屋上の塗膜剥がれの主な原因には、経年劣化があります。
建物の外部の部分になるので、雨風や砂や埃などの影響を受けるのは簡単に想像ができますよね。
常に外の環境にさらされている状態なので、温度変化などによる素材の伸び縮みも発生します。
温度変化や雨風などの要因が長い期間の間に積み重なって、劣化は起きてしまうのです。
人工物である以上、経年劣化は避けられません。
定期的に状態をチェックして、その時がきたら補修をするという気持ちでいるのが良いでしょう。
ベランダや屋上の塗膜剥がれが起こる原因②歩行や掃除の衝撃
塗膜剥がれは、歩行や掃除による衝撃によっても起こります。
防水層の表面を守っているトップコートは塗料です。
木材に塗ったペンキを激しく擦ると色が落ちてしまうのと同じで、擦るという衝撃を加えると塗装が落ちてしまいます。
保護膜が傷ついた事がきっかけで、その部分から剥がれが生じて、広がっていってしまうのです。
また、硬いブラシなどでゴシゴシ擦りすぎてしまうと同様に衝撃を加える事になってしまうでしょう。
掃除の際は、ホウキや柔らかいスポンジなどを使って、膜が傷つかないように気を付ける事が大切です。
ベランダや屋上の塗膜剥がれが起こる原因③防水工事の施工レベルの低さ
ベランダの屋上の塗膜が剥がれてくる原因は、経年劣化によるものが多いですが、標準的な耐用年数よりも早く剥がれが生じる場合があります。
その場合は、防水工事の施工レベルが低かった可能性が高いです。
塗膜系の防水処理では、液体状の塗料を均一に塗っていく事で防水機能を確保します。
しかし、この均一さがなかったり、下地に湿気が溜まっていたりすると剥がれや浮きが生じてしまうのです。
特に、剥がれている部分の他に浮きが生じているような場合は施工不良である可能性もあります。
「最近塗ってもらったばかりなのに、おかしいな・・」と思ったら、再度業者に連絡をしてみましょう。
3.ベランダや屋上の塗膜剥がれはどう補修する?
ベランダや屋上の塗膜剥がれは、破損レベルによって補修方法が異なります。
表面のトップコートよりも破損が内側の方に到達している場合は、防水処理をし直す必要が出る可能性が高いです。
シート防水であればシートの敷き直しとなりますが、塗膜系の防水では既存の防水処理の上から重ね塗りが可能になります。
再塗装は、もう一度隙間や割れ・剥がれが生じないように一体となった1つの頑丈な層を作り上げていく作業です。
広さにもよりますが、完全に硬化するまで数日程度必要なので、それぐらいの工期は頭に入れておきましょう。
また、破損レベルが低く一部の補修だけで済む場合もあります。
その場合は、剥がれている部分を削るなどして表面を整え、パッチ処理などの部分補修を行っていく事が多いです。
一部の補修だけで作業が終わるので、作業自体は1日もかからないでしょう。
このように、塗膜系の防水であれば既存の防水処理の上に重ねて補修する事が可能です。
簡単な作業で済む場合もありますので、早めに処理しておく事をおすすめします。
4.ベランダや屋上の塗膜剥がれの補修は専門業者へ依頼しよう
ベランダや屋上の塗膜剥がれの補修は、専門業者に依頼するのがオススメです。
依頼するのは基本的に「防水屋さん」になります。
防水屋さんは、その名の通り水から建物を守る為の防水工事を専門として行っている業者です。
既存の補修作業だけではなく、よりよい防水方法をいくつかの種類から選定して施工してくれるでしょう。
また、外壁や屋根の塗装なども含めたトータル的なリフォーム工事を請け負っている会社もあります。
そういった会社に依頼する事のメリットは、他の場所の補修作業も一緒に依頼できるところです。
「そういえば、外壁の塗装も最近汚くなってきてしまって・・」
「屋根の塗装をしてから10年経つから、そろそろ塗り直したい」
そんな思いを一括で解消する事ができます。
まずは、お住まいの地域の会社を検索した上で、より実績があり施工例などを公開している会社を選びましょう。
きっと皆さんの力になってくれる会社が見つかりますよ。
5.ベランダや屋上の塗膜剥がれまとめ
今回は、ベランダや屋上の塗膜剥がれを放置していても大丈夫なのか?という点を詳しくお伝えしてきました。
結論は「放置は危険!」です。
ベランダや屋上の塗膜剥がれは、主に経年劣化や歩行などの衝撃によって起こります。
その為、どの住宅にも起こってしまう事なのです。
ですが、そのまま放置してしまうと「雨漏り」が起こり、「住宅構造部分」への影響が出てしまいます。
簡単な数万円の塗膜の補修で済んでいたところを、放置する事で数百万円の工事に発展してしまう可能性も高いです。
費用の面でも、暮らしを守るという面でも、塗膜剥がれを放置するのはとても危険な事になります。
定期的にチェックや掃除を行い、早めに専門業者へ相談するようにしましょう。