部材の取り合い箇所からの
漏水を防ぎます
コーキングの寿命は8~10年
外壁材の継ぎ目や、サッシとの取り合い部分など、コーキングは非常によく使われています。コーキングの耐用年数は通常、8~10年で、特に日の当たる南側の外壁では紫外線で劣化が進んでいることが多々あります。
コーキングの劣化を放置しておくと、そこから漏水し、雨漏りが発生します。劣化症状に気が付いたら、早めのメンテナンスをおススメします。
こんな症状、出ていませんか?
コーキングのひび
一般的なコーキングの寿命は約10年前後。コーキング材がひび割れていたら、交換時期のサインです。
コーキング剥離
コーキングが外装材から剥がれた状態です。この隙間から水分が入り、雨漏りや外装材劣化の原因となります。
表面が白くなる
紫外線で、コーキング材が劣化した状態です。日光を浴びたプラスチックが白亜化してもろくなるのと同様です。
コーキングは色によってわかりにくいかもしれませんが、窓と外壁の接合部を見ると、大体がコーキングされています。日当たりが良いところほど劣化するため、ご自身での確認の際は、日当たりのよい箇所を確認しましょう。
コーキングの打ち替え工程防水のプロが施工するから、
耐用年数にも差が出ます
01既存のコーキング剤を撤去
カッターなどで、コーキングの接着面を切り離して、コーキングを撤去していきます。この作業が雑だと、古いシール材が残ったりするため、打ち直しても十分な接着ができないため、丁寧に切り取ります。 また、撤去後はコーキング跡をキレイに掃除します。
02バックアップ材の取り付け
戸建て住宅のコーキングは2面接着が基本です。また、建物の歪みや動きに追従できるよう、バックアップ材を設置します。バックアップ材は、コーキングの深さ調整にも使われ、継ぎ目が浅い箇所は、ボンドブレーカーという部材を設置します。
03養生
マスキングテープで養生をしていきます。養生は仕上がりの美しさを左右する重要な工程で、養生テープが曲がっていると、コーキングの仕上がりも曲がってしまいます。
04プライマー塗布
コーキング材を打つ前に、プライマーと呼ばれるものを塗布していきます。このプライマーが非常に重要で塗忘れがあったり、塗布量が不十分だと、コーキングの早期剥離につながるため、ここはもれなく丁寧に施工していきます。
05コーキング材の打設
コーキングガンと呼ばれる道具で、コーキング材を充填していきます。打設する場所の大きさやコーキング材の特性によって、ノズルを変更し、気泡が入らないよう丁寧に施工します。
その後、ヘラでならして圧着させ、葉面をキレイに整えます。
06施工完了
コーキング材が乾く前に、マスキングテープを外して施工完了です。
コーキング打ち替え | 990〜1,320円/m |
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コーキングには、既設のコーキング材の上にコーキングを補充する『増し打ち』というものもありますが、増し打ちは当店では基本おススメしていません。増し打ちしても十分な耐久性は得られません。
30年耐久のコーキング材オートンイクシード
オート化学工業のオートンイクシードは、メーカーが「超寿命シーリング材」をうたう高耐久・高耐候コーキング材です。
通常のコーキング材は10年前後で硬質化し、温度変化や地震などの揺れによる伸縮に追従することができなくなってしまいますが、オートンイクシードは長期間柔軟性を保ち、紫外線や雨にも強い優れものです。
通常のコーキング材よりも価格は多少高めですが、長期間お住まいを守ってくれる価値に代えられるものはないと考えています。