ベランダや屋上の塗膜剥がれは放置していても大丈夫?
「ベランダの床の剥がれが最近気になる・・」
「剥がれてきているのは、そのまま放置しても大丈夫?」
そんなモヤモヤを抱えていませんか?
久しぶりにベランダに出たら、床が剥がれていたけど、どうしたらいいかわからないという人は多いのではないでしょうか。
しかし「ただの劣化だから仕方ないよね」とそのまま放置するのは、とても危険です!
そこで今回はベランダや屋上の塗膜剥がれはそのまま放置していても問題ないのか、詳しくお伝えして行きたいと思います。
この記事を読めば「ベランダや屋上の塗膜剥がれを発見した際に、とるべき行動」がわかりますので、是非最後まで読んで参考にしてみて下さいね。
順番に詳しくみていきましょう!
今回の記事の内容は下記の通りです。
1.ベランダや屋上の塗膜剥がれを放置するのは危険!
ベランダや屋上の塗膜剥がれを放置するのは、とても危険です。
放置してしまうと「雨漏り」の原因となり、雨漏りが進行すれば「住宅の構造部分の劣化」に繋がってしまいます!
ベランダや屋上には、建物を水から守る「防水処理」が行われています。
主な防水処理の方法は以下の3つです。
・塗膜系防水(FRP防水、ウレタン防水など)
・シート防水
・アスファルト防水
防水処理をする場所の広さなどによって、どの方法を使うかが分かれますが、ベランダや屋上には塗膜系防水が用いられている事が多いです。
塗膜系防水の場合は、中に樹脂系の液体で作った防水層があり、表面はトップコートという保護材で覆われています。
剥がれが生じているのは、そのトップコートの部分である事が多いです。
トップコートは、大事な防水層を紫外線や衝撃などから守る役割を果たしているもの。
そこが剥がれて破損している状態では、中にダメージが通ってしまいますよね。
すると、大事な水を守る機能自体が失われ、雨漏りの原因となるのです。
「ベランダや屋上の床部分が剥がれている!」と思ったら、すぐに雨漏りの可能性を頭に浮かべましょう。
そうすれば、早めに対処しなければならない気持ちが生まれてくると思います。
大事な住宅を守る為にも、とても必要な事ですね。
2.べランダや屋上の塗膜剥がれが起こる原因とは?
ベランダや屋上の塗膜剥がれが起こる原因は下記の2つです。
①経年劣化
②歩行や掃除の衝撃
③防水工事の施工レベルの低さ
どちらもどの住宅にも起こりうる事になります。
ベランダや屋上の塗膜剥がれが起こる原因①経年劣化
ベランダや屋上の塗膜剥がれの主な原因には、経年劣化があります。
建物の外部の部分になるので、雨風や砂や埃などの影響を受けるのは簡単に想像ができますよね。
常に外の環境にさらされている状態なので、温度変化などによる素材の伸び縮みも発生します。
温度変化や雨風などの要因が長い期間の間に積み重なって、劣化は起きてしまうのです。
人工物である以上、経年劣化は避けられません。
定期的に状態をチェックして、その時がきたら補修をするという気持ちでいるのが良いでしょう。
ベランダや屋上の塗膜剥がれが起こる原因②歩行や掃除の衝撃
塗膜剥がれは、歩行や掃除による衝撃によっても起こります。
防水層の表面を守っているトップコートは塗料です。
木材に塗ったペンキを激しく擦ると色が落ちてしまうのと同じで、擦るという衝撃を加えると塗装が落ちてしまいます。
保護膜が傷ついた事がきっかけで、その部分から剥がれが生じて、広がっていってしまうのです。
また、硬いブラシなどでゴシゴシ擦りすぎてしまうと同様に衝撃を加える事になってしまうでしょう。
掃除の際は、ホウキや柔らかいスポンジなどを使って、膜が傷つかないように気を付ける事が大切です。
ベランダや屋上の塗膜剥がれが起こる原因③防水工事の施工レベルの低さ
ベランダの屋上の塗膜が剥がれてくる原因は、経年劣化によるものが多いですが、標準的な耐用年数よりも早く剥がれが生じる場合があります。
その場合は、防水工事の施工レベルが低かった可能性が高いです。
塗膜系の防水処理では、液体状の塗料を均一に塗っていく事で防水機能を確保します。
しかし、この均一さがなかったり、下地に湿気が溜まっていたりすると剥がれや浮きが生じてしまうのです。
特に、剥がれている部分の他に浮きが生じているような場合は施工不良である可能性もあります。
「最近塗ってもらったばかりなのに、おかしいな・・」と思ったら、再度業者に連絡をしてみましょう。
3.ベランダや屋上の塗膜剥がれはどう補修する?
ベランダや屋上の塗膜剥がれは、破損レベルによって補修方法が異なります。
表面のトップコートよりも破損が内側の方に到達している場合は、防水処理をし直す必要が出る可能性が高いです。
シート防水であればシートの敷き直しとなりますが、塗膜系の防水では既存の防水処理の上から重ね塗りが可能になります。
再塗装は、もう一度隙間や割れ・剥がれが生じないように一体となった1つの頑丈な層を作り上げていく作業です。
広さにもよりますが、完全に硬化するまで数日程度必要なので、それぐらいの工期は頭に入れておきましょう。
また、破損レベルが低く一部の補修だけで済む場合もあります。
その場合は、剥がれている部分を削るなどして表面を整え、パッチ処理などの部分補修を行っていく事が多いです。
一部の補修だけで作業が終わるので、作業自体は1日もかからないでしょう。
このように、塗膜系の防水であれば既存の防水処理の上に重ねて補修する事が可能です。
簡単な作業で済む場合もありますので、早めに処理しておく事をおすすめします。
4.ベランダや屋上の塗膜剥がれの補修は専門業者へ依頼しよう
ベランダや屋上の塗膜剥がれの補修は、専門業者に依頼するのがオススメです。
依頼するのは基本的に「防水屋さん」になります。
防水屋さんは、その名の通り水から建物を守る為の防水工事を専門として行っている業者です。
既存の補修作業だけではなく、よりよい防水方法をいくつかの種類から選定して施工してくれるでしょう。
また、外壁や屋根の塗装なども含めたトータル的なリフォーム工事を請け負っている会社もあります。
そういった会社に依頼する事のメリットは、他の場所の補修作業も一緒に依頼できるところです。
「そういえば、外壁の塗装も最近汚くなってきてしまって・・」
「屋根の塗装をしてから10年経つから、そろそろ塗り直したい」
そんな思いを一括で解消する事ができます。
まずは、お住まいの地域の会社を検索した上で、より実績があり施工例などを公開している会社を選びましょう。
きっと皆さんの力になってくれる会社が見つかりますよ。
5.ベランダや屋上の塗膜剥がれまとめ
今回は、ベランダや屋上の塗膜剥がれを放置していても大丈夫なのか?という点を詳しくお伝えしてきました。
結論は「放置は危険!」です。
ベランダや屋上の塗膜剥がれは、主に経年劣化や歩行などの衝撃によって起こります。
その為、どの住宅にも起こってしまう事なのです。
ですが、そのまま放置してしまうと「雨漏り」が起こり、「住宅構造部分」への影響が出てしまいます。
簡単な数万円の塗膜の補修で済んでいたところを、放置する事で数百万円の工事に発展してしまう可能性も高いです。
費用の面でも、暮らしを守るという面でも、塗膜剥がれを放置するのはとても危険な事になります。
定期的にチェックや掃除を行い、早めに専門業者へ相談するようにしましょう。